屈斜路カルデラの外輪山にはいくつかの展望台が整備されており、様々な角度からカルデラを見下ろすことができます。日本最大のカルデラのため、全形を一か所から見ることは叶わないのですが、それぞれの展望台からそれぞれ違った特徴ある地形を眺めることができます。その一か所目は藻琴山へ続く道道102号線沿いに整備されている藻琴山展望駐車公園です。
屈斜路湖や硫黄山
いくつかある展望台の中でも最も標高の低い場所に位置しています。目の前に広がる景色の半分は屈斜路湖、半分は硫黄山麓になります。標高が低く、丘が湖と展望台の間にあるため、屈斜路湖の奥と手前の湖畔は見えませんが、湖中央にある中島や仁伏半島など湖の北半分を見下ろすことができます。硫黄山麓に広がる川湯温泉や、ぼうし山、かぶと山があり、無風の時は硫黄山から立ち上る火山ガスを見ることができます。
雲海
春や秋では、気温が下がってくると、夏の標高の高い海霧がやってくるのとは違い、屈斜路湖からの蒸気霧がカルデラの底に薄く溜まるため、最も低い標高の藻琴山展望駐車公園からでも早朝には雲海を見ることができます。
朝陽と夕陽を見られる場所
屈斜路カルデラの北壁に展望台があるため、東と西、両方の空を眺めることができます。太陽が南寄りに昇って沈んでいく冬には、屈斜路カルデラの外輪山から昇る朝陽も沈む夕陽も両方を見ることができます。
斜里岳
屈斜路湖の反対のオホーツク方面は少し丘になっていて、すべてを見ることはできませんが、斜里岳を摩周屈斜路エリアの中では比較的大きく見ることができます。網走方面から走ってくると、硫黄山や川湯温泉がもうすぐですし、トイレも無いのでなかなか立ち寄りがたい場所ですが、少し立ち寄ってその時見られる景色を楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。
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