2週目に入ると、樹液の収穫量が増えてきました。1週目同様、灯油ストーブの上でどんどんと煮詰めていきます。1週目にできなかった課題を解決していきます。
そもそも、この浮遊物というか冷めたら瓶の底に溜まる沈殿物を英語ではシュガーサンドと呼んでいるようです。樹液に含まれているミネラルが煮詰めていくことでできてしまうもののようで、透明なシロップと比較して味や舌ざわりも悪くなるので、取り除くようです。今回は白濁してしまう浮遊物を取り除くために、沸点が103.8℃になったら火から上げて冷えたら、布などを使ってこしていきます。
煮詰めている最中に1週目で得た経験を元に、2週目は樹液が煮詰まって、だいぶシロップに近づいてきたところで、家のコンロで火にかけて沸騰させていきます。
103.8℃になったところで、この時はまだ、冷めてからのほうがいいのではないかと、火から上げて冷めるのを待ちました。その間にシロップをこす準備をします。カナダでは専用のフィルターが販売されているようなのですが、国内ではネットで販売しているところを見つけることができなかったので、代替品を探さなければなりません。今回試してみたのは、コーヒーフィルター、チーズクロス、こし布の3つ。
1つずつ試してみると、コーヒーフィルターはほとんどこせずに、フィルターに溜まってしまったため、断念。
チーズクロスは目が粗いので、1枚から始めて少しずつ重ねていきました。すると、何重にも重ねると確かにシロップが透明になりました。やった!と思ったのもつかの間、今度は何重にも重ねているので、一度シュガーサンドがチーズクロスの目に詰まると、なかなかフィルターされていかなくなってしまい断念。
最後に綿のこし布でこしてみました。すると、ちょうど目の粗さがいい具合なのか、シロップが透明になってこされていきます。確かにチーズクロスと一緒で目が詰まってくると、フィルターされなくなっていきますが、何重にも重ねているわけではないので、布の位置を少し移動させるとまたフィルターされていき、2リットルのシロップをフィルターするのに6時間くらいかかって、ついに透明な2週目が完成しました。
白濁した様子と完成した様子を写真に撮り忘れてしまいましたが、フィルターしているときの様子がこちら。なんとなく、フィルターされる前と後でシロップの様子が全然違うことが見てとれるでしょうか。
ついにシロップが透明になったのですが、2週目でもまた課題が2点上がってきました。
1点目は、2週目もストーブの上で少しずつ煮詰めていったのですが、6日目の昼間から7日目にかけて、シロップの甘い匂いとは少し違う匂いが発生していたこと。
2点目は、フィルターする時間がとてもつもなく長いこと。
匂いは全く原因が分からず検討がつかなかったため、全く同じように3週目も煮詰めることで様子を見ることにしました。そして、2点目のフィルター時間は調べたら解決方法が見つかったので、それを3週目のシロップで試してみることになりました。
つ づ く
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