連載 - Series -

自然散策のススメ - Nature Watching -

【自然散策のススメ】1つ1つに輝く瞬間があるのを知ること

早朝、雨天、霧、強風など、様々な条件の時に出かけるようになると、気づくことがあります。それは、散策をしながら見られる何気ない1つ1つのコトやモノには必ず輝く瞬間が必ずあるということです。 足元にあるクモの巣も朝霧の中ではいくつもの水玉を付けていたり、ススキの穂は朝陽や夕陽をバックにするとキラキラと輝きだしたり、黒い背景に大量のダイヤモンドダストを見るとサンピラーが浮かび上がったり。 花...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【私の心に残る風景】摩周湖にかかる虹

数年前から摩周湖に虹がかかる景色を見てみたいと思い続けていました。でも虹は様々な条件が重ならなければ、自分がその場にいなければ見ることができません。天気予報を見ながら、今なら摩周湖に虹がかかるかもしれないと思い出かけてみたり、今摩周湖で虹がかかっているよと連絡があってすぐに出かけてみたり。でも残念ながら見ることは叶いませんでした。見たい見たいと思うと見られないもんです。 そんな中、秋...
阿寒摩周国立公園 - Akan Mashu National Park -

【阿寒摩周国立公園】展望地:神の子池

1934年に阿寒国立公園が誕生してから84年経った2017年。阿寒国立公園は阿寒摩周国立公園へと名称が変更されました。その際に、近隣の自然環境の中で近年訪問者が増えてきているにも関わらず国立公園に指定されていなかった神の子池が含まれるように国立公園の指定地が拡張されました。そんな神の子池の様子を今回はご紹介したいと思います。 神の子池は清里町と中標津町を結ぶ道道1115号線沿いで神の...
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コラム - Column -

【コラム】ガイドプログラムを販売する

せっかく考えたプログラムですが、そもそも参加者がいなければ意味がありません。ではその参加者を集める仕組みを次に考えていきたいと思います。販売方法には大きく分けて3つの方法があります。 自社のホームページで販売する SNSやブログなどにより自社での情報発信が容易になった現代では自社のホームページを作り、そこで販売することは、信頼あるガイドであるということを実感してもらうためにもマストな方法です。...
生き物たちの気配 - Wildlife -

【生き物たちの気配】体の小さなカブトムシ

道東で初めてカブトムシを見つけた時、その体の小ささに驚いたのをよく覚えています。幼少期、カブトムシを卵から育てたことがありましたが、栄養不足だったのか体の小さいカブトムシが成虫となったことがありました。サイズはまさにそのときそのものです。 もともと北海道にはいなかったカブトムシも持ち込まれた個体が野生化し、国内外来種とされていましたが今では、数は少ないもののたまに森の中で見つけること...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】バーチシロップの挑戦

今シーズンはメープルシロップだけではなく、バーチ(白樺)シロップにも挑戦してみましたのでその様子を記述しておきたいと思います。 樹液の採取時期 カエデの樹液は2月末~4月数日まで採取することができます。ピークは3月中旬ごろです。 ではシラカンバの樹液はというと、3月末~5月中旬までとカエデの採取時期とはほとんど被らないことが分かりました。 そのため、やろうと思えば、カエデの樹液を採...
自然散策のススメ - Nature Watching -

【自然散策のススメ】様々な条件の時に出かけること

季節や時間をかけて自然を見続けようと出かけるようになってきたら、やはり晴れた日に出かけたくなります。太陽の光を浴びて気持ちがいいので当然だと思いますが、それを続けていると、普段とは違った様子を知りたくなってくるのがヒトの性なのではないでしょうか。そして、それを満たしてくれるのもまた自然の懐の深さなのではないかと思っています。 例えば、霧が深い時、雨が降っている時、風が強い時、台風が来ている時...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【私の心に残る風景】上空から見る摩周湖・屈斜路湖

ここ数年、町内では摩周湖や屈斜路湖上空をヘリコプターで飛行する遊覧飛行が夏休みの間の期間限定で行われています。上空から見ると、摩周屈斜路の火山と森と湖の様子がよく分かるので、数年に一度セスナやヘリコプターに乗って近隣の空を飛びます。近年ではドローンを使用しての空撮が流行っていますが、記録や映像表現としてはいいと思いますが、私はどうしても自分の目で見たいので、空撮も基本的には自分が飛びます。夏のヘリ...
今月の一冊 - Nature Books -

【今月の一冊】風の谷のナウシカ

今月の一冊というよりかは、一作というか、1シリーズになってしまいましたが、これはある意味よく皆さん知っている作品だと思います。 新型コロナウイルスの影響により、今、映画館にてジブリ作品が再上映されているということで、せっかくならばと公開中の4作品、すべて見てきました。その映画についてそれぞれ語りたい気持ちもありますが、それは置いておいて。4作品の中で最初に視聴したのが「風の谷のナウシカ」でし...
生き物たちの気配 - Wildlife -

【生き物たちの気配】佇む二ホンアマガエル

近隣の水辺や森の中ではエゾアカガエルをよく見かけますが、ニホンアマガエルもごく稀に見ることができます。夏の草木が萌える時期に見られ、緑の体色で森に紛れてしまうため、生息数も少ないこともあり、なかなか見つけるのが難しいカエルです。今回は家の庭で外作業をしている時に見られた姿を本当に少しだけご紹介します。 家のウッドデッキにいたお陰で見られたアマガエル。すでに薄暗くなってからの出会いだっ...
コラム - Column -

【コラム】プログラムを構成する

ガイドの中身を意識できるようになったら次は、ガイドの始まりから終わりまでを構成していきます。その方法は基本的には文章を書くときなどと同様ではないでしょうか。前回に引き続き今回も私は普段こんなことに気を付けるようにしているよというお話をしていきたいと思います。 そもそもガイドを頼まれているということは何かしらの要望が参加者にはあります。それは道案内であるかもしれないし、活動のインストラクション...
阿寒摩周国立公園 - Akan Mashu National Park -

【阿寒摩周国立公園】散策路:和琴半島自然探勝路

周囲58キロもある屈斜路湖ですが、唯一散策路が整備されている場所が和琴半島です。半島を1周するように2.5キロほど歩くことができ、短い散策路ですが特徴的な自然がギュッと詰まっています。時計回りでも半時計回りでも歩くことができますが、ここでは時計回りで見られるものを順に紹介していきます。 1周約60分 距離2,500m 標高差約20m 駐車場から散策路入口まで約300m 湿地 駐車...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】2020年樹液採取量結果

昨年は樹液の採取量とメープルシロップの完成品の量を調べることができなかったため、知りたかったことを正確に知ることができませんでした。それは、「いったい樹液を何分の1まで煮詰めなければいけないのか」ということです。カナダのサトウカエデでは樹液の約40分の1まで煮詰めるとメープルシロップが出来上がるとよく記されています。では「春の雫」ではどうなのか。 今年は採取できた樹液の量を毎日測り、出来上が...
自然散策のススメ - Nature Watching -

【自然散策のススメ】目の前に出会うことができた瞬間を楽しめるようになること

SNSを開くと、世界中で今まさに起こっていることを垣間見ることができるようになりました。そして、ソーシャルディスタンスが叫ばれるようになり、コロナウイルスの終息がまだされていない昨今、旅行者の受入をしている弟子屈も含めた地方では、現地の様子を動画で配信することで、いわゆる旅行の疑似体験を提供するところが増えてきました。 しかし、以下の記事でも書きましたが、自然の中ではいつも同じ景色を見せてく...
今月の一冊 - Nature Books -

【今月一冊】「月に吠えるオオカミ」

自然風景が広がる弟子屈では、有名な写真家も在住されています。いくつもの自然写真集出されている水越さんもその1人で、私が尊敬する写真家のお1人です。町内で時々姿をお見かけすることがありますが、私なんかは恐れ多くて話しかけることすらできたことがまだ一度もありません。 ただ彼の書籍はほとんど入手して時々本棚から引っ張りだしては目を通しています。彼は写真集だけではなく、写真にまつわるエッセーも出され...
コラム - Column -

【コラム】インタプリテーションとは

一概に自然ガイドをすると言っても、人がすることですし、自然の中では季節や時間帯などによっても見られるものが変化するため、案内の仕方や内容は本当に千差万別です。私のガイドも毎回全く同じ内容で行われていることはなく、その時々の一瞬を大事にするように心がけています。ただ、私がガイドをする上では基礎となっていることもあり、それがインタプリテーションと呼ばれる概念となります。常にそれを意識できているわけでは...
生き物たちの気配 - Wildlife -

【生き物たちの気配】水辺に集まるエゾシカの親子

6月下旬ころから夏休みが始まり観光シーズンでも繁忙期になるまでの1か月ほどの短い期間、屈斜路湖畔の道路脇ではエゾシカたちの姿が見られることが多くなります。特に日の入り前後が最も多く、多い時は何グループで何頭いるんだというほど遭遇できることもあります。 昼間の気温が高くなるので水辺に行きたいけど、昼間は繁忙期ではないにしても車の往来が多いからか、夕方になると水辺にワラワラと集まってきます。 ...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【私の心に残る風景】初夏の大雪山プチ縦走(黒岳~お鉢巡り~緑岳)

普段の私のフィールドは摩周屈斜路エリアがメインとなりますが、大学の頃の友人に誘われて残雪がまだ残る大雪山を歩きに行く機会がありました。初めて行くフィールドですし、本格的な登山なので、2019年を記念して2019mの緑岳を通って7月頭に縦走しに歩きに行かないかと誘いをもらったときは絶対残雪も残っているし正直少し躊躇しました。天気の良し悪しも山行に大きく左右するため、無理そうなら引き返しましょうという...
特集 - Specials -

【特集】摩周・屈斜路カルデラの雲海

周囲を海に囲まれている日本は山間や盆地など様々な場所で雲海が見られる国であると言えます。そしてその発生条件などを押さえておけば雲海の有名どころではなくても、意外と身近な場所でポイントを見つけることができるかもしれません。摩周・屈斜路エリアも例外ではなく春~秋にかけて雲海が発生することが多くなる場所の一つですが、その条件を見て様々な場所でトライしてみてくださいね。 そもそも霧と雲海の違い 雲も含...
今月の一冊 - Nature Books -

【今月の一冊】「センス・オブ・ワンダー」

レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」は、自然環境に興味がある人であればほとんどの人が知る著書だと思いますが、“自然と触れ合う”ということの原点に立ち直れる一冊でもあると思っています。描かれているフィールドが彼女の出身地であるアメリカのメイン州なのですが、北海道と緯度がほぼ同じで登場する植物が似通っている部分もあり、道東の自然が好きな方はより身近に感じながら読むことができる本でもあります...
生き物たちの気配 - Wildlife -

【生き物たちの気配】蛹から成虫になるエゾシロチョウ※虫嫌いな方は閲覧注意

暖かくなってくると、昆虫たちが次々と動き出します。昆虫は種類が多すぎて深堀りしていけずにいますが、それでも気になった昆虫くらいは少しづつ観察するようにしています。今回はそのなかでもよくモンシロチョウと間違えられる紋の無いエゾシロチョウを見てみたいと思います。 とある暖かな初夏の昼下がり。外を歩いていると、公園の中の低木の回りをたくさんの蝶が飛んでいるのを見かけました。何だろうと近寄ってみると...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】最後に瓶に注ぎ込む時、もう一度こす行程を追加

今年のメープルシロップ作り中、瓶詰めをしていく作業に1つ行程を追加しました。 それがもう一度こすことです。1度目はシロップができたばかりのときにシュガーサンドを取るためにこし布でこしました。昨年のトライアルではここまでやったら、後は瓶にそのままシロップを注ぎ込んでいました。 しかし、今年販売するにあたり、始めに出来上がったシロップを光に透かして瓶を覗きながら検品していたところ、ホコリが...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【私の心に残る風景】摩周・屈斜路カルデラ外輪山で見られる季節外れの霧氷

摩周・屈斜路カルデラの外輪山では、冬に見られる現象として取り上げられることの多い霧氷ですが、条件がそろえば冬以外の季節でも霧氷を見ることができます。なかでも、花や葉が芽吹く6月上旬に霧氷になると、冬に見られる霧氷景色とは全然違う姿を楽しむことができます。今回はそんな寒い初夏の様子をご紹介します。 そもそも初夏の外輪山で霧氷ができるには、私の中では3つの条件が必要だと思っています。1つ...
コラム - Column -

【コラム】ガイド事業者主催のガイドについて

自然ガイドには事業者が主催してガイドをするか、他社が主催するツアーでガイドを頼まれるかの2パターンがあるとお話しましたが、今回はガイド事業者ができること、できないことを、宿泊や交通の有無などを交えてお話したいと思います。 ガイド事業を始める場合、始めから多くの規制があるので注意が必要です。まず、ガイド事業者は最寄りの駅や宿泊施設などからの無料送迎を除き、交通を提供することができません。タクシ...
自然散策のススメ - Nature Watching -

【自然散策のススメ】自然を見続けること

今まさに目の前にある自然をその背景含めて楽しむことができるようになってきたら、まずは興味があるものや出たもので構わないので、その自然を見続けることをしてみるといいのではないかと思っています。日々自然は移り変わっていくものです。 私たちはどれだけ情報社会になってきたからといっても、次々と変化していく目の前に出会うことができた新しい事象を、自然の中ではすぐにその場で知ることができません。 ...
コラム - Column -

【コラム】自然ガイドって?

一概にガイドと言っても、バスガイドもいれば、博物館などのガイド、カヌーガイドや登山ガイド、自然ガイドなど、フィールドは多岐に渡ります。特に北海道は自然資源がフィールドになっていることが多いため、自然に関わるガイドを生業とされている方が多いのではないでしょうか。私自身、現地に住まう自然ガイドとして活動させていただいているので、今回は私が経験してきて思う自然ガイドとは?というお話をしていきたいと思いま...
阿寒摩周国立公園 - Akan Mashu National Park -

【阿寒摩周国立公園】地形:アトサヌプリ溶岩円頂丘群

屈斜路カルデラは大昔、摩周湖と同じようにその内部が陸地のない湖だったと言われています。その後の繰り返される噴火活動により、陸地ができました。その際に、日本最大の屈斜路カルデラ内部にもう一つカルデラができ、その周りを埋めるように硫黄山を含めた10の溶岩円頂丘が形成されました。それがアトサヌプリ溶岩円頂丘群です。 「アトサヌプリ(硫黄山)」を筆頭に、「マクワンチサップ(かぶと山)」、「サワンチサ...
生き物たちの気配 - Wildlife -

【生き物たちの気配】硫黄山麓を飛び回るハバチ

硫黄山の麓に広がるつつじヶ原。川湯温泉から硫黄山までの片道2.5キロほどの間に植生が移り変わっていく様子を観察することができる貴重な場所ですが、ここ数年である異変が見られるようになりました。まだこれといった大きな何かが起きていないと思いますが、何が起こっているのか、その一端を垣間見てみましょう。 記憶は曖昧でまだ写真を始めたばかりで記録が無いのですが、変化の始まりは2014年だったと思います...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】シーズンの終わりは穴を塞いで

樹液も出なくなりシーズンが終わったら、最後は樹液をいただいた穴を埋めて終了です。木であればどんな材でいいのかもしれませんが、なんとなく私は同じ種であるカエデの落ち枝から開けた穴と同じ程度の太さや長さに切って埋め込んでいます。今季埋めた穴はまだ多少の樹液が滲み出てきますが、そのうち穴と枝の隙間も埋まり、来季は今年の穴から樹液が滲み出てくることはありません。 ちなみにこれが昨年開けた穴の跡です。...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【私の心に残る風景】津別にある双子の桜

弟子屈の桜を一通り見て回ると、近隣市町村の桜が気になり始めました。そこでまず白羽の矢が立ったのが隣町津別にある双子の桜です。木工館の隣の公園内の丘の上にあるそれは、見ごろが重なると芝桜と一緒に見られるということで訪れてみたことがあります。そんなとある暖かな春の1日です。 到着してすぐ目の入ってきたのはまばらに咲く芝桜と丘の上に立つ桜です。天気予報では晴れる予報が全然無かったので、曇っ...
自然散策のススメ - Nature Watching -

【自然散策のススメ】出会うことができた環境の背景を知ること

様々なものに意識を向けながら、自然の中で過ごす時間が多くなってくると、少しずつ感じられることが多くなり、気づけることが多くなっていきます。すると、今まではただ歩いていただけ、登っていただけ、漕いでいただけなどの景色の中で、自然と様々なことに好奇心が湧いてくるようになってくるのではないでしょうか。そう思えるようになってきたら次は、目の前に出会うことができた環境の背景を、少しでも知りたいという好奇心を...
特集 - Specials -

【特集】桜、咲く季節

例年5月のGWを過ぎるころから、弟子屈にも桜が咲く季節がやってきます。静岡にいたころは、新学期が始まるころに桜が咲き、進学の年は新しい制服に身を包みながら登校していた傍らで桜の花びらが舞っていたように思います。静岡と道東では1ヵ月以上もの差がありますが、こういう季節や風土の違いが故郷の思い出となっていくのでしょう。今回はそんな日本人の心に寄り添う桜風景を弟子屈町周辺からお届けしたいと思います。 ...
残したい自然探訪 - Listed Nature -

【残したい自然探訪】北海道指定天然記念物:温根湯エゾムラサキツツジ群落

温根湯温泉を横切る無加川沿いに左岸を町から少しだけ離れるように下流へ移動していきます。初めての場所は少し移動しているだけでも、この先には何もないのではないかと思いがちですが、左に見える丘を迂回するような道を回りこんでいくと、見えてきました。「北海道指定天然記念物、温根湯エゾムラサキツツジ群落」です。現地はつつじ山と呼ばれる散策路が整備された園地になっており、5月の開花中というとても短い期間の昼間の...
自然散策のススメ - Nature Watching -

【自然散策のススメ】いいなと思った自然の写真を撮ること

フィルム撮影だった写真はデジタル機器の発展によりデータ撮影となり、今では初心者向けのコンパクトデジタルカメラをオートで使うよりも、スマートフォン内蔵のカメラとアプリで撮影するほうが上手く写せると言う方もいるほど、写真がとても身近な存在になりました。そのブームに拍車をかけるようにSNSが全盛を極め、写真はみるみるうちに誰もが撮影することができるようになり、誰もが自身で発信できるようになりました。 ...
コラム - Column -

【コラム】ツアーって?

ツーリズムについてお話ししてきましたが、実際にその考え方を成立させるためには、商売として仕組み作らなければ、机上の空論になってしまいますし、持続して需要と供給を満たしていかなければ、生活していくことが困難になってしまいます。そこで今回はツーリズムを成し遂げるために販売する商品=ツアーについて取り上げてみたいと思います。 そもそもツーリズムにおけるツアーとは、私が考えるツーリズムの定義にも出て...
生き物たちの気配 - Wildlife -

【生き物たちの気配】とある小春日和に飛び回る4羽のクマゲラたち

冬の寒さも和らぎ、ストーブを焚かなくてもいい日が出てくる4月。別に冬の間もストーブは焚き続けているので、さほど体感温度は変わらないにも関わらず、布団から出てくるのが億劫になるのがこの季節。するとダラダラしたくなるのが私たちヒトですが、外では野鳥たちが待ってましたとばかりに飛び回り始めます。なかでも、とある小春日和の昼下がり、そもそもなかなか見られないクマゲラが出てきたと思ったら、なんと4羽のクマゲ...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】奥深い薪ストーブ

今シーズンの樹液採取とシロップの製造が始まりました。透明感のあるシロップをビン詰めするまでの行程は、昨年の試行錯誤の甲斐あり、とてもスムーズに行うことができています。しかし、煮詰める作業を改善できないかと試行錯誤をしている最中、とある失敗に陥り、今季販売できるであろうシロップの約半分弱は訳アリ品となってしまいました。今回はそれを記録しておきたいと思います。 □ 試行錯誤1:薪ストーブが使えるテン...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【私の心に残る風景】白い衣を纏う森

秋の雪は重たい。12月に雪予報が出ていると、正直、降ってほしく無いという思いが前面に出てきてしまいます。もちろん東北など暖かい地方の雪に比べれば大したことではないのでしょうから、贅沢な悩みであることに違いはありません。ただ、秋の雪は大変だけれど、そんな考えを一変させてくれる出来事がありました。それからというもの、その日を思い出しては、もう一度訪れてみようかなと思わせてくれます。今回はそんなとある大...
残したい自然探訪 - Listed Nature -

【残したい自然探訪】弟子屈町の鳥:オオハクチョウ

10月の中旬。紅葉真っ盛りの時、北海道よりさらに北国から弟子屈町屈斜路湖に飛来してくるのがオオハクチョウです。湖で休憩し、さらに南に旅立っていく群れもあれば、冬の間、湖畔に滞在する群れもあります。そんな彼らは「弟子屈町の鳥」として認定されており、町民だけでなく観光で来られる多くの方に親しまれています。6ヵ月の滞在を終える4月の中旬ごろ、湖畔に立っていると、いつしか彼らの声は聞こえなくなり、寂しくも...
特集 - Specials -

【特集】屈斜路湖の御神渡り現象2019

屈斜路湖が凍り始めると、湖面の自然現象が見られるようになるサインです。結氷が浅瀬から始まり、凍ったり砕けたりを繰り返しながらも結氷が広がってくると、膨張収縮を繰り返す氷の奏でる音が響き渡ります。この独特な音が聞こえてくると、今冬はどんな景色に巡り合えるのかと心が躍り始めます。しぶき氷や寄せ氷、フロストフラワー、アイスバブル、霧氷など様々な冬景色を楽しむことができますが、その中でも、御神渡り現象は冬...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】薪づくり firewood

秋にやろうと思っていた薪割ですが、ずっと置いておくと乾燥して固くなってしまうので、夏の空いた時間を使ってコツコツと薪割をしてきました。細かく切っては割って、切っては割ってを繰り返していきます。割った薪はウッドデッキの下に積んでいきます。 割っては積んで、割っては積んで…。結局秋を待たずして、切った木の薪は積み終わりました。 薪の作り方が雑だったので、大きさがバラバラだときれいに...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】若木の葉が食べられたのでシカ対策 net against deer

初夏に植えたイタヤカエデの若木。正直、夏は食べるものがたくさんあるから、若木がシカに食べられてしまうのは食べ物が少なくなってくる晩夏だろうと勝手に想像していたのですが、甘かったです…。 植えてから一週間ほどで実は1,2枚ほどの葉を残してふさふさ生えていた葉は食べられてしまいました。これはもうダメだと思い、その無残な姿を写真に収めることもせず、放置してしまいました。 すると、それから2週...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【私の心に残る風景】森の中で佇む津別の3本の巨木たち Three big trees in the forest of Tsubetsu

弟子屈の隣町である津別を訪れたとき、たまたま目に入ったポスターがありました。どっしりとした幹が紙面いっぱいに印刷されていて、なぜか心を魅かれたのを今でも覚えています。ポスターになっているほどだから見に行くことができるのかな?と何気なく思ったのを機に、調べてみると津別には3本の巨木があるようです。考えてみると、これほどまでに自然豊かに見える道東ですが、実はあまり巨木があるというイメージがありません。...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】イタヤカエデの若木を植える

今春からカエデの木からシロップを採取し始め、敷地内にもう少し次世代のイタヤカエデを探してきて、秋になったら植えないといけないなと思っていました。そしたら、きっと必然だったのでしょう。庭に勝手に生えてきてしまったというイタヤカエデの若木をいただける機会に恵まれました。 10本ほどいただいてきましたが、植え替えるための若木ではないので、さっそく植え替えてみましたが、しっかりと育ってくれる...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】薪づくり

来年のメープルシロップを製造して販売するまでの準備は整ってきましたが、来年もまた樹液を煮詰めるためには薪を今年のうちに準備しなければなりません。 薪づくりがこれからは毎年の作業になりそうなので、とりあえずチェーンソーを購入してきました。一様過去に使ったことはありましたが、調べたら2日間のチェーンソーの講習会が中標津であるということで、せっかくの機会なので、まずはそれに参加してきました。 ...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】裏ラベルの作成

表側のラベルができたら、次は裏側のラベルも作成していきます。ここでは食品の表示に関わる事項が出てくるので、まずは保健所に相談しに行きました。すると、北海道では食品表示に関するお問い合わせは、名称や原材料名など「品質に関する事項」は各振興局へ、添加物や期限表示など「衛生に関する事項」は各保健所、栄養成分表示など「保健に関する事項」は各保健所へお問い合わせしなければいけないようです。振興局のページはこ...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】ビンのサイズや形を決める

販売するには値段を設定して、ビンの容量を決めていきます。ここは悩みました。最終的に完成するメープルシロップの量とシロップが完成するまでの作業を考えると、よくスーパーで販売されているような値段で設定できません。 そこで、販売するための条件を決めて、容量と値段を決めることにしました。完成できる量があまりにも少なく、地元向けに安くたくさん消費してもらうことは不可能のため、旅行で来てお土産と...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】表ラベルの作成

販売するのであれば、瓶に貼るための表と裏のラベルを作成していかなければなりません。表に必要かなと思うのは、商品の名前とキャッチコピー、採取時期に合わせた呼び名、ロゴを考えていきます。 まずは商品名。色々な案がありましたが、自分たちの中で一番しっくりきたのは、「春の雫」でした。春という季節限定での製造なので、「春」という文字を。樹液を木から採取するときも、煮詰めた後にこすときも、瓶に詰めるとき...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】瓶詰め作業

完成したシロップを最後は小瓶に分けていかなければならないので、まずは50ml~200mlまで様々な形のビンを購入してきました。それらを熱湯で一度消毒して、瓶詰めした後に、念のためもう一度熱湯に入れて消毒しておきます。 瓶詰め作業もどの程度の重さが入るのかを考えながら詰めていかなければなりません。水は1ml=1gですが、シロップは1ml=1g以上なんです。詰める時は測りに乗せて重さを見...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】煮詰める作業を改善する

結局、樹液は生ものなので、何日も常温で置いておくと、腐っていくようです。すると、1~3週目まで樹液を煮詰めるために、常温の室内で低温で何日もかけて樹液を温めていく方法では腐りはしなかったものの、それではダメということになります。 そこで、1日かけて採取できた樹液を次の日には煮詰め切ってそれを最終的に一本のビンにためていく手段を取ることにしました。そこで、まずはガスで試してみました。すると、大...
生き物たちの気配 - Wildlife -

【生き物たちの気配】エゾシカの角は毎年生え変わる

エゾシカは角が生えているのがオス、角が生えていないのがメスです。オスジカの角は毎年、冬が終わると自然と抜け落ち、角はひと夏かけてまた大きくなっていきます。 立派な角になると、四つ又まで分かれていきます。年を重ねるごとに1又ずつ分かれていくので、又が分かれていない小さい角しか生えていないのは、1歳のシカということになります。四つ又以上になると、年は分からなくなるので、あくまで目安ですが、パッと...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】シロップのフィルター時間を短くする

ここで、少し欲が出て、採取できる木を増やせないかと、イタヤカエデだけではなく、ハウチワカエデならイタヤカエデと同じくらい本数があるので、予め印をつけてはいませんでしたが、樹形や樹皮などから同定してハウチワカエデからも樹液を採取することにしました。 2週目の最後に気になった匂いを気にしつつ、3週目も灯油ストーブの上で煮詰めていきます。前回こし布でのフィルターが使いやすいと思ったので、今回はこし...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】シロップの透明感を出す

2週目に入ると、樹液の収穫量が増えてきました。1週目同様、灯油ストーブの上でどんどんと煮詰めていきます。1週目にできなかった課題を解決していきます。 そもそも、この浮遊物というか冷めたら瓶の底に溜まる沈殿物を英語ではシュガーサンドと呼んでいるようです。樹液に含まれているミネラルが煮詰めていくことでできてしまうもののようで、透明なシロップと比較して味や舌ざわりも悪くなるので、取り除くようです。...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】採取した樹液を煮詰めていく

採取した樹液を次は煮詰めていかなければいけません。カナダでは煮詰めていくと40分の1程度の量になるようですが、糖度が低いイタヤカエデではきっとそれ以上に詰めなければならないでしょう。採取できた量と出来上がりの量からどれくらい煮詰めればいいか分かるはずですが、結果から伝えると、正確に採取した樹液の量を測れていたわけではなく、煮詰め切った後のこす作業やこぼしてしまった量など、ずいぶん試行錯誤してしまっ...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】チューブやボトルの設置

試しにつけてみた1本目から樹液が出てきたので、さらに採取すべく予め印をつけておいた木数本に穴を空けて試していきます。カナダのようにとても太い木なら2か所3か所と穴を増やしていけるのかもしれませんが、なんせ一番太い木でも30センチしかないため、1年目からいきなり穴を空けた木が枯れていってしまったら困りますし、予め1本の木に1か所しか穴を空けないと決めておきました。 試してみたいのは、穴を空ける...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】穴を空けて樹液を待つ

2月上旬に強力な寒波がやってきて、マイナス30度をたたき出すという日もありました。そもそも、地域によって樹液が出始める時期も違うでしょうし、終わるタイミングも違うでしょうから、初年度は出ている期間や期間中に撮れるシロップの量などを確認していこうと思っています。 まずは、穴を空けた後に取り付ける樹液をためるための道具の準備です。カナダでは大きく展開しているファームではチューブを張り巡らせてタン...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】樹液を採取するカエデの木の選定

樹液を採取するには、林の中にあるカエデの木を見極めなければいけません。樹木の同定で一番分かりやすいのは葉の違いを見ることですが、落葉樹なので、秋になると紅葉して葉が無くなってしまいます。自然ガイドとしても活動させていただいているため、冬でも樹皮や樹形、冬芽などを見ることで同定することはできます。ただ、樹皮や樹形は似ている木もあるので、一番分かりやすいのは冬芽なのですが、枝が高いところについていると...
メープル物語 - Maple story -

【メープル物語】はじまり

地域での暮らし方や、森づくりの一環、町おこしの活動など、日本国内で様々な取り組みが行われていますが、その一つにカエデの樹液を採取してメープルシロップが製造販売するという活動が出てくるようになりました。しかし、ネット発信されている情報を見ている限り、もともと国内ではメープルシロップを食す文化が無く、また、樹液を採取できるようになる木を生育させるためのスパンが長すぎるなど、まだまだどの地域も試行錯誤を...
生き物たちの気配 - Wildlife -

【生き物たちの気配】深い眠りにつくエゾタヌキ

タヌキはキツネよりも用心深いのか、なかなかその姿を見せてくれることはありません。しかし、稀に道路沿いをトボトボと歩いていたり、雪面の上で深い眠りについていて、近づいても全く起き上がらないタヌキに出会うことがあります。 トボトボと歩いているタヌキを見かけたので、車を止めて少し観察していると、すぐそこの茂みに入ったと思ったら、そのまま全く動かなくなりました。大丈夫かと1mくらいまで近づいたでしょ...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【農風景】防風林を浮き立たせる霧氷

牧草地を区切るようにある農道では、道端に冬の北風を遮るものがないと、吹雪になった際には道路を風が吹き晒し、ホワイトアウトになったり、道路に雪が吹き溜まったりして、安全に車が通れなくなってしまいます。そこで、家の周囲や道路際には風を防ぐために、防風柵が設置されたり、防風林が育てられたりします。 防風林として選ばれている木として多いのは、その成長の速さからだと思いますが、カラマツがよく植えられて...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【摩周湖】春霞と日がさ

薄っすらと凍る摩周湖と映りこむ太陽 摩周湖は全面結氷する年としない年があります。全面結氷する年は氷が解けてなくなるのを待つだけなのですが、全面結氷しない年の晩冬では、気温が低くなる早朝に薄っすらと氷が張ることがあります。 また、春はベールを被っているような薄い雲がかかることがあります。巻層雲と呼ばれるこの雲は霞のように空全体を覆います。すると、現れる可能性があるのが、日がさです。雲が薄...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【木】一本ポツンと佇んで

摩周岳登山道から見える西別の一本松 摩周岳には摩周第1展望台から始まる登山道が整備されていますが、積雪時は登山道は雪で覆い隠されてしまいます。スノーシューなどでそんな雪上を夏の登山道に沿って歩いていると、西別岳の稜線を遠くに見ることができます。 そこには、風が強いからなのか、細いダケカンバの木が主に生えていますが、その中で一本だけ大きなマツの木があります。以前から気になっており、摩周岳...
自然散策のススメ - Nature Watching -

【自然散策のススメ】歩くスキーで歩くこと

雪上を歩くことができるスノーシューは、初心者でも履いたらすぐに出かけることができるギアです。ゆっくり歩きながらじっくりと森の中などで時間を過ごすときや、ある程度の斜度を自由に登り降りするときには最適な道具になります。ただ、短時間にある程度の距離を移動したい場合は、ギアを変えて歩くスキーを履いて出かけるのがおすすめです。 そもそも歩くスキーとスノーシューは、もちろん形も全然違いますが、滑ること...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【摩周湖】結氷し始める摩周湖

ここ数年摩周湖を見続けていると、摩周湖が結氷するための条件とは何だろう?と思うことがあります。もちろん気温が低いことは必須条件だと思っていました。2017年度は11月ですでにマイナス20度ほどまで下がる日が続いていたため、12月以降は暖かい日が続いていましたが、2月に入ってから結氷が始まりました。 2018年度は11月、12月とさほど寒い日は続かず、1月に入ってからも比較的暖かい日が続いてい...
自然散策のススメ - Nature Watching -

【自然散策のススメ】スノーシューで歩くこと

冬になると、どうしても出かけたり、体を動かすのがおっくうになったりして、運動不足になりがちです。かといって、代表的なウィンタースポーツであるスキーやスケートだと、技術も必要なので滑れればいいですが、初めての方には少し大変です。除雪されている歩道でもお散歩はできますが、圧接されているため滑りやすく、とても歩きづらいです。そんなときはスノーシューを履いて除雪されていない雪上を歩きに出かけるのがおすすめ...
コラム - Column -

【コラム】エコツーリズムって?

外貨獲得の手段としてツーリズムという言葉が浸透していくほどに、様々な分野が名乗りを上げて、農業ならグリーンツーリズム、海ならマリンツーリズム、健康ならヘルスツーリズムなどそれぞれが得意分野を生かした旅行形態を作り上げようとしています。エコツーリズムと呼呼ばれているものもその一つです。今回は、私自身も関わっているので、エコツーリズムについて少し自分なりに掘り下げてみたいと思います。 前回、ツー...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【木】温泉の湯気にまみれる川湯園地のアカエゾマツ

川湯温泉は屈斜路カルデラでも標高が低いため、気温も下がり、湧き出す温泉の湯気がもくもくと上がるため、木々に立派な霧氷が着き、川湯温泉街全体が霧氷に包まれることもあります。 冬でも落葉しない常緑針葉樹であるアカエゾマツは、葉がついているからか、霧氷が多少ついている程度では、白いなと思えません。しかし、川湯温泉街にある川湯園地の中では、なかなか白くなっているように見えないアカエゾマツも例外なく葉...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【農風景】雪原をオレンジ色に染める夕陽

農地では基本的に木がほとんど生えていないため、遠くまで見渡すことができるのがいいところです。国有地、私有地関係なく国立公園として登録されていますが、阿寒摩周国立公園内の屈斜路カルデラ内部でも農地は広がっています。 雪原に様変わりする農地では、冬に農道などを走っていると、ただただ大雪原が左右に広がるため、初めてその様子を見る方にとっては何の場所なのだろうと思うのも当然です。 そんな雪原で...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【摩周湖】真冬の摩周湖南壁から昇る太陽

冬至を過ぎると、日の出の位置は日に日に北へ北へと移動していきますが、急に大移動するわけではなく、少しずつ移動していきます。そのため、12月の冬至を過ぎたばかりの真冬では、南寄りに太陽が昇り始めます。 特に摩周湖で日の出を見る場合、冬に車でアクセスできるのは湖の南西に位置している第1展望台のみで、湖の対岸から太陽が出てくるというよりも、正面右側である摩周外輪山の南壁から昇ってきます。摩周湖は写...
生き物たちの気配 - Wildlife -

【生き物たちの気配】雪原歩くオスのエゾシカ

牧草地や畑の冬は雪原となり、動物たちの足跡をよく見かけるようになります。しかし、いつまでも残っている足跡と違い、当の動物たちはどこかへ行ってしまった後のことが多いのですが、時々、昼間でも雪原の中を悠然と歩いている姿を見かけることがあります。 キタキツネなら黄色い毛皮が目立ちますし、タヌキなら黒い毛皮が目立ちます。エゾシカは、本州のシカよりも一回り大きいですし、夏は薄い茶色の毛色をしていますが...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【山】つつじヶ原自然探勝路からの斜里岳

毎年12月上旬はまだ根雪になっていないことが多く、雪が一晩、一日降り続けると、外が一気に雪景色へと変化します。初冬の雪は真冬の雪に比べると湿っていて重く、葉を落とした木々の枝に降り積もります。すると、樹氷のような景色が辺り一面に広がります。 つつじヶ原自然探勝路は真冬になると散策路がどこにあるのか分からなくなってしまうため、歩くことができませんが、雪が少ない時はまだ歩くことができます。その散...
コラム - Column -

【コラム】ツーリズムって?

交通機関が発達し、インターネットや各種メディアを通して世界の情報を入手することが可能になった現在では、非日常を求めて国内外あちこちへ旅行することができるようになり、ツーリズムという言葉が様々な使われ方をするようになりました。そこで、少しだけツーリズムという言葉を自分なりに掘り下げてみたいと思います。 そもそもTourism(ツーリズム)が、Tour(ツアー)とism(イズム)の造語であるなら...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【農風景】雪原で動き回る動物たち

シーズン初め、まとまった雪が降ると、牧草地や畑は広大な雪原へ一夜にして変貌を遂げます。夏はショベルなどの大型な機会が動き回り、日々作物が成長していく姿を見ることができますが、冬になると、静かに時間が過ぎていきます。 そんな雪原の中を、時々、縦横無尽に跡が付いていることがあります。キタキツネやエゾユキウサギ、エゾシカなどの動物たちの足跡です。なかなか動物たちに出会うことは少ないですが、静かな雪...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【摩周湖】湖上を流れるふたご座流星群

毎年12月になると楽しみになるのが、ふたご座流星群です。3大流星群の中でもこのエリアでは一番流れ星が流れている様子を見ることができます。夏にくるペルセウス座流星群も流れているはずですが、霧の摩周湖になってしまうため、2010年以降、摩周湖で流星群のピークをまだ見たことがありません。 それに比べると、ふたご座流星群は冬なので、摩周湖が霧に包まれてしまう可能性はとても低くなります。また、ピーク前...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【木】弟子屈町の名木ヤチダモ 月明かりに照らされて

弟子屈町の名木は自然の中だけで選定されているわけではなく、弟子屈の市街地内でも選定されています。なかでも釧路川の河川敷に回りの木にまぎれるようにヤチダモが立っています。湿潤な場所で自生する木のため、釧路川の隣で仰ぎ見られるのが木の特徴を表しています。 市街地でもすべての場所で除雪されているわけではなく、冬になると葉も落として、訪れる人もなく、ひっそりとたたずんでいます。 市街地の河川敷...
自然散策のススメ - Nature Watching -

【自然散策のススメ】グループで散策すること

自然の中を歩きに出かけるとき、仲のいいグループで出かけるのか、ガイドをお願いするのか、1人で出かけるのか、など色々なパターンで出かけることになります。いづれにもあることですが、仲のいいグループで出かけるのにもやはりメリットデメリットがあります。 久しぶりに会う友達もいれば、普段から会っている友達もいますが、いづれの場合でも静かな自然の中で、近況をお互いにおしゃべりしながら、自然散策することが...
生き物たちの気配 - Wildlife -

【生き物たちの気配】食べ物探すハシブトガラス

紅葉も終わると、森の中で目立つのは、ツリバナやマユミ、アズキナシ、ナナカマドなど赤い実をつけた木々です。雪が降り始めると白い雪で赤色がより際立ちます。 年によって実りのいい木が違い、2018年はアズキナシが、2017年はナナカマドが、2016年はマユミがよく実っていたと思います。マユミは道路沿いでも赤い実が至る所で見られ、こんなにもマユミの木があったのかと驚いたほどです。 和琴半島でも...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【山】摩周第1展望台からの摩周岳

摩周湖でも最も多くの方が訪れるのが摩周第1展望台です。その展望台から摩周湖を見て対岸正面にある山が摩周岳(カムイヌプリ)です。緑溢れる夏は展望台周辺の木々も青々し葉を茂らせ摩周ブルーを際立たせてくれます。しかし、秋にもなると葉を落とし、夕方にもなると、西に沈む夕日に摩周岳がほのかに赤く照らされるので、影に沈む摩周ブルーが哀愁漂う雰囲気を醸し出します。 ピークが2つありますが、右にあるピークが...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【農風景】コーン畑跡地の整地とタンチョウ

コーン畑での収穫も終わり11月に入ると、跡地では枯れた茎の残りが、カラマツの黄葉と相まって後は冬を待つだけという風景が広がります。そんなどこか寂しい景色の中でも収穫時にこぼれたコーンをついばんでいる白い影があります。タンチョウです。 のそのそと歩きながらコーンをついばんでいますが、その畑の奥では、コーン畑を整地しているのか、枯れた茎などを畑にすきこんでいるのか、農家さんの動かすトラクターが普...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【摩周湖】摩周湖上空に広がる星空

漁火で浮かび上がる斜里岳・摩周岳 道東のほぼ中央に位置する摩周湖。大きな街は近くになく、街明かりの影響が少ない標高550mまで車でアクセスすることができる場所で、摩周湖を見下ろすだけではなく、夜空を見上げることもできます。夜空には月夜・星夜とありますが、星夜では、四季を通して同じ時間帯に展望台を訪問すれば、見られる星座は少しずつ変わっていきます。 そんな摩周第1展望台から見ることができ...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【木】まっすぐ伸びるアカエゾマツ

硫黄山麓で成長するアカエゾマツは平野に一本ぽつんと成長するというよりも、アカエゾマツの純林の中、他の多くのアカエゾマツと一緒にびっしりと敷き詰めたように木々は成長し、横の木と競い合うように伸びていきます。 すると、背の低いころは幹全体から枝を横に出しますが、背が高くなってくると、日陰になってしまう幹の下のほうについている枝を自ら枯らして落としていき、上へ上へと成長していきます。枯れた枝が落ち...
自然散策のススメ - Nature Watching -

【自然散策のススメ】ガイドと散策すること

自然の中を歩きに出かけるとき、仲のいいグループで出かけるのか、ガイドをお願いするのか、1人で出かけるのか、など色々なパターンで出かけることになります。私自身はガイドをしていますが、私自身も他のエリアを訪問する場合、ガイドをお願いすることがあります。そこにもやはり、メリットデメリットがあります。 ガイドをお願いする際のメリットは、1人では気が付けなかったことや、自分の知らない見られる草木や鳥な...
生き物たちの気配 - Wildlife -

【生き物たちの気配】ヒシクイの群れが飛来する季節

紅葉の時期、道東の湖沼で群れになっているのが、ヒシクイです。旅鳥である彼らは繁殖地から本州にある越冬地へと移動している最中で、春の北へと帰っていく時期と合わせて2時期しか出会える機会がありません。 空を鳴き声を発しながら飛んでいく姿や、湖沼で休んでいる姿、畑の中で食べ物をついばんでいる姿などに出会うことができるとうれしくなります。ただ、オホーツク海岸沿いの湯沸湖や釧路湿原のシラルトロ湖などで...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【山】オンネトーから見る雌阿寒岳

紅葉と初冠雪と 阿寒摩周国立公園の中でも摩周第1展望台よりも標高の高い位置にあるのがオンネトーです。山の中にあり広葉樹が湖畔に広がっているため、秋になると紅葉景色を見に多くの方が訪れます。 山の中のため、低地よりも葉が色づくのが一足早く、目の前にそびえ立つ雌阿寒岳の麓が一気に色づくとダイナミックな景色を見ることができる年もあります。ただ、紅葉景色はよく見ることができるので、今回は色づい...
残したい自然探訪 - Listed Nature -

【残したい自然探訪】国の天然記念物:オンネトー湯の滝マンガン酸化物生成地

弟子屈から移動していくと、阿寒湖よりさらに向こうオンネトーがありますが、そこで車を停めて歩いていくと、湯の滝があります。ダイナミックに水が流れているような滝ではありませんが、コケ蒸した岩肌や、秋になると周囲の木々が色づく景色を見ることができます。 散策路 オンネトーにある駐車場から30分程、散策路を歩いていきます。車は通行できないようにゲートが閉じられていますが、車が通れるほどの砂利道で、...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【農風景】畑で目立つ黄色の花

じゅうたんのように広がるキガラシ 景観緑肥であるキガラシは夏に育てられることもありますが、秋にも見られることがあります。同じ区画でも、そばや小麦、ジャガイモなど毎年違う作物が育てられているため、計画的に土地の利用を変えているのでしょう。 黄色のじゅうたんのように広がり、屈斜路湖やカルデラの外輪山を背景にした景色に溶け込むと素敵な風景となる場所もあります。 ひまわり同様、ある日突然...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【摩周湖】摩周外輪山の紅葉

摩周第3展望台から見る短い秋 摩周外輪山は500~700mほどの標高があります。摩周湖の湖面標高はおよそ350mなので、標高差は150~350mほどあります。摩周にある3つの展望台の中でも一番高い標高にあり、外輪山の上から湖面までの景色を見ることができるのが第3展望台です。 山の紅葉は標高が高いところから低いところへと移り変わっていくのですが、摩周外輪山では、湖面からの上昇気流や下降し...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【木】ひと際目立つ紅色

弟子屈町の名木 モミジ 弟子屈町の名木としてモミジが2本選定されています。1本は弟子屈市街地の中にある銀行の駐車場奥にあるので、銀行に立ち寄った時など気軽に見に行くことができます。 モミジは秋になると燃えるように真っ赤に色づくのが特徴です。 紅葉するとひと際、その存在感を放ちますが、日が当たるところと、日陰になってしまうところができるからか、1本の木でもてっぺんから根本の方の葉ま...
自然散策のススメ - Nature Watching -

【自然散策のススメ】1人で散策すること

自然の中を歩きに出かけるとき、仲のいいグループで出かけるのか、ガイドをお願いするのか、1人で出かけるのか、など色々なパターンで出かけることになります。それぞれにメリットデメリットなどの特徴があります。 1人で散策に出かけるメリットは、自分のペースで歩けること、自分の体力と相談することができること、動物たちに出会えることなどがあげられます。 デメリットはクマ鈴を鳴らしてい...
生き物たちの気配 - Wildlife -

【生き物たちの気配】木の実を探し回るエゾリス

長い冬になる前に 夏の終わりは、オニグルミやドングリなどの木の実がたわわに実る季節です。すると、真夏よりも晩夏から秋に屈斜路湖畔の道路沿いでも見られるようになるのが、実を探し回って動き回っているエゾリスです。 冬に備えて木の実を貯食することもあれば、その場で捕食することもあるようです。オニグルミなどの固い殻に包まれている種子を食べようとしている場合、殻を割ろうとガリガリと樹上で音を立て...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【山】双岳台からの雄阿寒岳

月、見下ろして 雄阿寒岳に3時間以上かけて登ると、頂上からはペンケトーやパンケトー、屈斜路湖を見下ろすことができます。そんな雄阿寒岳が目の前でそびえている様子を見ることができるのが、阿寒横断道路の途中にある双岳台です。 名前の通り、雌阿寒岳と雄阿寒岳の2峰を望むことができます。どちらかが雲に包まれてしまい、物足りない時もあれば、冬には山の麓に広がる針葉樹の森が重厚感あふれる景色を見せて...
コラム - Column -

【コラム】これからも森で暮らしていくのでしょう

もちろん便利なことに越したことはないけれど、家の中に虫が何匹いても、電気が勝手に着かなくても、お風呂が勝手に沸かなくても、生きていけます。もちろん現代では衣食住が生活の基本なので、最低限は必要ですし、もらえるものはもらったらいいと思うし、使えるものは使ったほうがいいと思っていますが、必要以上に自分から求めることが必要なのかなとも思っています。 年に何回か都会に出向く機会がありますが、ヒトの多...
残したい自然探訪 - Listed Nature -

【残したい自然探訪】弟子屈町の天然記念物:マリゴケ

隣町にある阿寒湖ではマリモが国の天然記念物にも指定され、球状の藻として全国的に有名ですが、弟子屈町では、町の天然記念物として、マリゴケが指定されています。形こそ似ているものの、マリモとは似て非なるマリゴケは屈斜路湖畔の一部で見ることができます。 マリゴケは茶色 阿寒湖のマリモは生きていて、光合成をしているので緑色ですが、マリゴケの色は茶色をしています。夏の屈斜路湖にあったコケがちぎれて...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【農風景】秋の霧と牧草ロールと牛

日常に広がるストーリー 夏も折り返しになると、牧草が刈られたところから白や黒などのラップに巻かれた牧草ロールが広大に広がる土地にコロコロと置かれている風景を見ることができます。 南風が太平洋で沸き上がった霧を海から摩周外輪山の麓まで運んで来てくれるのですが、その霧が土地に潤いを与え植物の生長を促してくれます。そんな夏の牧草を牛は食み、長い冬の餌に備えて刈られた牧草がロールとなって、栄養...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【摩周湖】摩周第3展望台を飛び回る虫

風のない天気のいい昼間には 摩周湖には第1、第3、裏摩周展望台とありますが、天気がいい風のない昼間の第3展望台では、大量の虫が飛び回っています。 アブなどと違って、別に血を吸うために噛んでくるわけではありませんが、体をまとわりついてくるので、目の前にきれいな摩周湖が広がっているのですが、気持ちのいいものではありません。 摩周岳の頂上も同じ虫が飛び回っているため、外輪山の中でも70...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【木】どっしりと根を下ろして

和琴半島を見守る カツラ 和琴半島の散策路でひと際目立つ大きな木がカツラの木です。萌芽更新で次世代が育っていくため、根本から何本もの木が大きくなっていきます。まるで、巨木がそびえているようにも見えます。 10月のどこかで黄葉のピークを迎えますが、9月に入ると早くに色づき始める葉もあり、どっしりと構える根本に黄色の落ち葉がまだら模様を作り出してくれます。 この頃からカツラの黄葉した...
自然散策のススメ - Nature Watching -

【自然散策のススメ】目的意識なく訪れて、自分がいいなと思えるものを探すこと

道東の観光資源のほとんどが自然です。観光雑誌やウェブマガジンなどでは、イメージ画像としてきれいな美しい瞬間が掲載され、それらを目指して訪れるのが普通だと思います。しかし、観光資源が自然のため、歴史的建造物や博物館、テーマパークと違い、いつも同じ景色を見せてくれるわけではなく、観光として訪れた際に、その美しい瞬間に立ち会えることができるかどうかは、まさに運です。 私自身、美しい瞬間をイ...
コラム - Column -

【コラム】阿寒摩周国立公園観光の今昔を比べてみて

阿寒摩周国立公園では、阿寒湖・摩周湖・屈斜路湖を巡ることができるように、なのかは定かではありませんが、昭和9年に国立公園として指定される数年前に3つの湖をつなぐ道路が建設されました。当時の阿寒横断道路は自動車が一台通るのもやっとの険しい道のりだったようですが、現在、整備は進み、3つの湖を1日で周遊することができるようになりました。そこで、今回は(阿寒国立公園の三恩人を参考に)そんな昭和初期当時の観...
生き物たちの気配 - Wildlife -

【生き物たちの気配】コエゾゼミ寄り添って

天気が良くて、気温も20度を超え始めると、セミたちが鳴き始めます。森の中のあちこちで、成虫となったセミたちがパートナーを探すため、必死に鳴きます。 以前、たまたま鳴いているセミを見つけて、観察していたら、枝の向こうからメスが近づいてきて、2匹寄り添い始めるところを目撃しました。パートナーを見つけられたのですね。 例年、お盆も過ぎるとだんだん涼しくなってきます。通常気温が高い時にしか鳴き...
私の心に残る風景 - Memorable Scenery -

【山】和琴半島先端からの藻琴山

屈斜路湖には湖に突き出ている和琴半島と呼ばれる半島があります。湖の対岸には屈斜路カルデラの最高峰である藻琴山という山がそびえています。 和琴半島には、1周歩くことができる散策路が整備されていますが、入口からは対岸の藻琴山を見ることができません。散策路上では半島の先端にあるオヤコツ地獄展望デッキからだけ藻琴山を見ることができます。 藻琴山の標高は1,000mしかなくて、平たいけれど、どっ...
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