天気が安定しない日はワクワクします。普通では見られない景色が目の前に現れることがあるからです。
昼間曇り続けていた摩周湖ですが、夕方気温が下がり始めるとともに、風も吹き始めました。上空を覆っていた雲も徐々に高度を下げながら風で煽られていきます。すると、今まで全く見えていなかった太陽が沈む直前に姿を現してくれました。
まぶしさに目を細めながら太陽を見ると、光の柱が伸びているのを確認できます。空気中の氷晶に太陽の光が反射して見られる太陽柱(サンピラー)です。15分ほど出ていたサンピラーも日が沈むのと同時に消えていきました。夕方に天候が急に変化したからこそ見せてくれた景色でした。
摩周の展望台では、朝陽は摩周外輪山から昇ってくる様子を、夕陽は屈斜路カルデラや阿寒の山々へ沈んでいく様子を見ることができます。たまには、そんな広大な景色の中で、静かに夕陽を見てみるのもいいのではないでしょうか。
広報てしかが 2017年2月号より
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