2016年の夏は北海道に3度の台風が上陸しました。道内では、あちこちで増水や氾濫が起こり、災害となっている中、摩周湖や屈斜路湖周辺では2つの大きな湖が大雨を受け止めてくれ、全く被害が無かったわけではないですが、他地域に比べると、幸いにも大きな被害はありませんでした。
ただ、屈斜路湖や摩周湖には土砂がどんどん流れ込み、水の色がいつもとは全然違う色になったのを、2年たった今でも鮮明に記憶しています。
2017年は台風の上陸は無かったものの、道民の心に刻んでいった台風への意識は大きかったようです。5日に台風21号が北海道に上陸した際には、台風が来る前からどんどん道路が閉まっていきました。
屈斜路湖畔にある自宅は陸の孤島状態でしたが、次の日には天候が回復する予報でしたので、台風が道内を通過中は雨風が強くなりましたが、焦らずにいつも通り過ごすことができました。
6日の午前中には、道路は開通し始め、町内は通常通りに動き始めましたが、その夜7日3時8分ごろ揺れを感じて起きました。寝ぼけていたこともありますが、とても長い時間揺れていたと思います。余震なども無さそうなので、そのまま朝を迎えると、電気が止まっていることに気づきました。
少しずつ入ってくる情報によると、震源地周辺の被害が大きいことと、全道停電になっていて、電気に頼っていた機能が島全体で動かなくなっており、復旧に時間がかかるかもしれないということ。町内の水道はポンプに頼っていなければ蛇口から出てきて、各家庭のガスはすぐには無くならないので使用できるという状態でした。
携帯電波も不安定ながら動いているものと、全く電波が入らないものとあるため、身近な人たちの様子を見に出かけ、元気なことを確認すると、後は電気が無いなりにできる仕事をするしかないという状態になりました。ガソリンも給油できる場所や量が限られていたため、できるだけ車を使用しないように、最低限で動くという状態でした。
そして、弟子屈町内では7日夜に電気が通りました。まだまだ道内では復旧作業が続いています。被害の大きな地域への直接な支援はできませんが、それぞれができることをやり続けるしかありません。
ここからは仮定の話ですが、これが、もし冬に起きていたら、津波が発生していたら、台風がもっとひどくて川の氾濫と重なってしまっていたら、硫黄山が噴火していたらなど、そしたら全然違う事態になっていました。
私には、身の回りの人くらいしか気を配ることはできませんが、改めて、防災に対する意識をもっと高めないといけません。
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