漁火で浮かび上がる斜里岳・摩周岳
道東のほぼ中央に位置する摩周湖。大きな街は近くになく、街明かりの影響が少ない標高550mまで車でアクセスすることができる場所で、摩周湖を見下ろすだけではなく、夜空を見上げることもできます。夜空には月夜・星夜とありますが、星夜では、四季を通して同じ時間帯に展望台を訪問すれば、見られる星座は少しずつ変わっていきます。
そんな摩周第1展望台から見ることができる星空でも少しいつもと違う雰囲気を作り出すものがあります。それは秋だけに見られる漁火です。その時期だけ摩周岳と斜里岳の間からとても強い光が照らされます。春夏冬には見ることができず、初めは何が光っているのか分かりませんでした。
そこで、道東の地図を広げてみました。摩周第1展望台から摩周岳と斜里岳の間をなぞっていくと、羅臼沖に向かっていきます。秋に羅臼沖で行われているのはと調べると、漁火を使ったイカ漁があります。方角と時期が一致していることから、秋限定で斜里岳と摩周岳の間からこうこうと光が照らされています。
もちろん、夜空を眺めるだけなのであれば公害となってしまうのかもしれません。しかし、摩周第1展望台から見ることができる景色としては、外せない生活の光景でもあると思っています。空にかすみが入っていれば、かすみが光を反射して湖面を浮き立たせてくれるものでもあるので、それも含めて楽しみたいですよね。
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