【掲載】摩周の記憶色 -祝 阿寒摩周国立公園 誕生-

過去掲載

初めて訪れた方や何十年ぶりに訪れた方、前回は霧だったけど初めて湖を見ることができた方など、様々な想いを持って、皆さんは摩周湖を訪れます。すると、湖を見ることができても、霧で見ることができなくても、皆さんが展望台に立って、摩周湖を見下ろした時の第一声は「お~!」とか「わ~!」という歓声があがります。

摩周湖は空の色を映す湖だと思います。天候などの自然現象によって、空が紅くなれば、湖も紅く、空が雲で暗ければ、湖も暗く、空が青ければ、湖も青くなります。また、季節によって違う透明度も湖の色に影響します。季節や時間帯など摩周湖を訪れるその瞬間によって湖の色は何十通りにもなります。そのため、訪れる方の記憶に残る摩周湖の色は十人十色となり、その感動がもう一度訪れようと思わせる非常に不思議な湖です。

阿寒国立公園が8月8日に阿寒摩周国立公園に名称が変更され、摩周湖は一層注目を浴びるようになります。湖に近づくことのできない摩周湖の価値は展望台から様々に見せてくれるその色にあると思っています。一度と言わず何度でも摩周湖を訪れてみてください。きっと訪れるたびに違う摩周湖が待ってくれています。

広報てしかが 2017年9月号より

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