屈斜路カルデラの外輪山にはいくつかの展望台が整備されており、様々な角度からカルデラを見下ろすことができます。日本最大のカルデラのため、全形を一か所から見ることは叶わないのですが、それぞれの展望台からそれぞれ違った特徴ある地形を眺めることができます。その2か所目は藻琴山へ登るための登山口があるハイランド小清水725です。
屈斜路湖と硫黄山
その名前の通り標高725mの場所にレストハウスと展望台があります。藻琴山展望駐車公園よりも標高が高い位置にあり、屈斜路湖をより高い場所から見下ろすことができます。藻琴山麓の緩やかな斜面が目の前にあるため、湖全体を見渡せるわけではありません。ただ、展望駐車公園とは違い、硫黄山と屈斜路湖が同じ方角に見られるのがポイントでしょうか。また展望台周辺はハイマツが生い茂っていて、秋になるとホシガラスがマツボックリを探しに飛び回っているのを見ることができます。
雲海
藻琴山展望駐車公園を覆い隠してしまう標高の霧でも標高の高いハイランド小清水では雲海となって目の前に広がることがあります。また、夏に見られる雲海は南にある太平洋から流れてくることがほとんどですが、まれに北にあるオホーツク海から流れてくることもあり、藻琴山麓を覆いつくしながら雲海が屈斜路カルデラに流れ込んでくる様子を観察できることもあります。
知床連山とオホーツク海と霧氷
展望台からは遠くにオホーツク海に突き出た知床連山が見えます。初冬や晩冬には低地は普通の景色なのですが、展望台まで移動してくると、藻琴山にかかる霧が木々に着氷して、霧氷になっていることもあります。
斜里岳
駐車場に車を停めると景色の中で一番目立つ山が斜里岳です。雲海になっていると、まるで雲海に浮かんでいるように山を見ることができます。
屈斜路湖と藻琴山麓
レストハウス脇から100mほどの散策路を歩いた先に展望スペースがあり、そこからは屈斜路湖と藻琴山の麓を一望できます。秋は斜面のダケカンバの黄葉を見ることができます。ただ、風は強い場所なので、なかなか黄葉のピークの時に訪れることができないのが、難しいところですね。
アクセス
道道102号線からハイランド小清水725へ向かう道路は、冬季は閉鎖され訪れることができません。またレストハウスが開館している期間でなければ駐車場にあるトイレも利用することができないので、注意が必要です。
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