【阿寒摩周国立公園】登山道:藻琴山

阿寒摩周国立公園 - Akan Mashu National Park -

屈斜路カルデラの外輪山の中で最も高いのが藻琴山です。登山するには2つのルートがあり、その2つの登山口を結ぶルートもあるため、周回して歩くこともできます。藻琴山の中腹にはキャンプ場もあり、その周辺で整備されている散策路もあるため、歩こうと思えば1日かけて登山を楽しむことができるようになっています。ルートごとに登山道の様子や見られる眺望なども多少違うので、全体の地図を見ながら、その違いを見てみましょう。

スカイライン遊歩道(登山道)(ハイランド小清水~頂上)

登り約60分 下り約45分 距離2,000m 標高差約275m

もっとも多くの方が利用しているのが、このルート。登山口はハイランド小清水725という8合目にあるレストハウスから始まります。

登山口

入口に大きな案内看板がありコースを確認できます。登山口からいきなり登り始めるため、駐車場で準備運動をしてから登るようにしましょう。2020年7月1日現在大きな案内看板は無くなりました。

登山口にはトイレもありますが、レストハウスが営業している期間5月~10月のみ利用することができます。

ハイマツ帯

まずはハイマツの中を歩いていきます。藻琴山のハイマツは背丈を越えた高さのため行き先の視界はあまり良くありませんが、振り返るとオホーツク方面を見ることができるため、時々振り返りながら焦らずゆっくりと登っていくといいでしょう。

休憩展望地

出発からしばらく登っていくと、少し景色が開けて休憩できる展望地にたどり着きます。ここまでくると、屈斜路湖の一部や硫黄山を望むことができ、景色を眺めながら乱れた呼吸を整えることができます。

チシマザクラ「天涯の桜」

そこから少し進むと天涯の桜と名付けられているチシマザクラが見えてきます。6月上旬に見ごろを迎え、私たちを楽しませてくれます。日本で最も遅くに咲く桜の一本と言ってもいいのではないでしょうか。

屈斜路カルデラ外輪山稜線

屈斜路湖が広く見えてくると、屈斜路カルデラ外輪山の稜線にたどり着き、登りがきつくなくなります。ここからは右手にはオホーツク方面を、左手には屈斜路湖を眺めながら、稜線に沿って多少の勾配を登ったり下ったりしながら歩いていきます。

屏風岩

途中、屏風岩と呼ばれる岩にたどり着きます。屏風岩と言うととても大きな岩を想像される方が多いのですが、そこまで大きく無いので想像は膨らませすぎないほうがいいと思います。登山道はこの岩の右わきを登ってその先へと続いていきます。

屏風岩の上から登山道を見るとこんな感じです。

そこまで大変ではないで、私はいつも使いませんが、登るためにロープも用意されています。

この辺りまで来ると屈斜路カルデラ外輪山を一望できるようになってきます。もう少し稜線に沿って歩いていきます。

頂上直前の休憩展望地

頂上直前は開けた広場のようになっていて、昼食を食べたり、ドリンクを飲んだり景色を眺めながら休憩することができます。ただし、風が吹き抜ける場所でもあるので、ここで昼食を取ろうと思って来てみたら風が強いなんてこともあるため注意が必要です。

ここからでも屈斜路湖を眺めることができます。

頂上直前

頂上も直前なので最後の登りを登ります。休憩展望地から少し登ると、すぐそこが頂上です。

藻琴山頂上

そして頂上に辿り着きます。屈斜路カルデラ外輪山の中では一番高い場所なので、登山道沿いの中ではここが一番パノラマ景色を楽しむことができます。ただ頂上は狭いため、人数が多くなりそうな場合は頂上を堪能したら、直前の休憩展望地で休憩するようにしましょう。

登山道(頂上~銀嶺荘)

登り約30分 下り約20分 距離1,160m 標高差約200m

林道を車で走ってくることで歩き始めることができ、登り30分程度ともっとも頂上に近い場所から出発することができるルートです。スカイライン遊歩道とは全然違う山合に自生するダケカンバの森の中を歩くことができます。

ダケカンバの森

頂上直前の休憩展望地から銀嶺荘へと下山していく登山道があります。歩き始めるとすぐに見られるのが、ダケカンバ林です。頂上付近では背丈が低いですが、少し下っていくと立派なダケカンバ林となります。近隣ではなかなかダケカンバ林の中を歩くことができる場所は無いので、きれいな林を楽しみながら歩くことができます。

銀嶺水

登山口には銀嶺水と呼ばれる湧き水があります。コップも用意してあり飲み水と活用することができるようになっています。ただし、正直に私はそのまま飲んでお腹を壊してしまったので、一度沸かすか自己責任でお願いします。

銀嶺荘

銀嶺水の隣には銀嶺荘と呼ばれる山小屋もあります。中に入って休憩することもできます。

その隣にはバイオトイレも併設されているので、トイレの心配もありません。

ちなみにトイレにはオガクズを攪拌するためのペダルがあり、用を足したら自転車をこぐようにペダルを数回こぐ仕組みになっています。初めて見たらびっくりしますよね。

銀嶺水遊歩道(銀嶺荘~キャンプ場)

登り下り約1時間 距離2,040m

銀嶺荘から藻琴山中腹を横切るように整備されている遊歩道に入っていくことができます。ハイランド小清水側から頂上を通り銀嶺荘まで来たら、このルートを通ることでハイランド小清水まで周回ルートとして歩くことができます。

銀嶺水遊歩道の名前の通り、いくつかの沢をまたいで進んでいくので、遊歩道としては少し登っては少し下ってを繰り替えしていきます。

沢ではそのまま渡っていく場所もあれば、

木が敷いてあるところもあります。

ササの林床にエゾマツやダケカンバが生える森の中を進んでいきます。野の花も咲いていないことはありませんが、あまり種類は多くなさそうです。小さな沢を渡りながらの森歩きを楽しめる場所です。

そのうちだんだんとトドマツが多くなってくると、

分岐点でもないのに、トドマツ遊歩道に名前が変わる場所に辿りつきます。ここまで来ると、キャンプ場から散策できる距離になってくるようで、キャンプ場までの距離が看板に出てくるようになります。

トドマツ遊歩道(銀嶺水遊歩道~キャンプ場)

登り約40分 下り約30分 距離1,320m

 

トドマツ遊歩道では途中、望岳台遊歩道への分岐点があります。看板はしっかりとついており、分かりやすくなっています。

トドマツ遊歩道はそのまま朽ちたベンチを通りすぎて、トドマツの森の中、キャンプ場へと降りていきます。

途中野営場遊歩道との分岐をそのまま下っていくと、最後は木橋のかかった沢を渡り、

キャンプ場にあるトドマツ遊歩道入口にたどり着きます。

キャンプ場から出発して望岳台遊歩道や野営場遊歩道へ向かう場合はここからトドマツ遊歩道の登り坂を登っていくことになります。

望岳台遊歩道(トドマツ遊歩道~スカイライン遊歩道)

登り約1時間 下り約50分 距離2,370m

望岳台遊歩道はトドマツ遊歩道から分岐して歩いていくことができます。トドマツ遊歩道から分かれたばかりではまだトドマツの森の中を進んでいきます。

銀嶺水遊歩道と違い、望岳台遊歩道は緩やかな登りが続いていきます。標高が上がるにつれ、銀嶺水から頂上までの登山道で見たダケカンバの森に変わっていきます。

途中、一歩でまたげる沢が流れていて、階段のように散策路が補強されているところもあります。

そしてダケカンバの背丈が最後低くなってくると、

ハイマツが見え始め、

スカイライン遊歩道のハイマツ帯にある休憩展望地に到着します。

キャンプ場から来たら、このまま頂上を目指してもいいし、ハイランド小清水まで下山することもできます。

散策路(キャンプ場~ハイランド小清水)

登り約20分 下り約15分 距離700m

キャンプ場からハイランド小清水までは散策路が付いています。キャンプ場から望岳台遊歩道を回って下山してきてもキャンプ場まで帰れますし、キャンプ場からハイランド小清水まで行って帰ってくることなどできます。

キャンプ場からの入口は階段になっています。

そのまま少しだけ登りが続きます。

登り切ると、野営場遊歩道への分岐点があります。

特に大きな見どころがあるわけではありませんが、トドマツ、エゾマツ、ダケカンバと藻琴山の中腹らしい森の中を歩いていきます。

最後はハイランド小清水へ続く道路に出て少し登ると到着です。

帰りは、出てきた道路を少し下っていくと、

屈斜路湖を詠んだ句碑があるので見学したら、

キャンプ場まで戻っていきます。

野営場遊歩道(キャンプ場周辺)

時間約20分 距離980m

トドマツ遊歩道の登り坂の途中から分岐するか、ハイランド小清水へ行く散策路の途中から分岐して歩くことができます。

特に急な坂道は無く、ハイランド小清水までの散策路同様トドマツ、エゾマツ、ダケカンバと藻琴山の中腹らしい森の中を歩くことができます。

ハイランド小清水と銀嶺荘への入口

ハイランド小清水へは道道102号線を走っていると看板があり分かりやすいのですが、銀嶺荘へ向かうには、

この看板を曲がり、林道を走って行かなければいけません。林道を進み始めると、

シカ対策ゲートがあるので、鎖を外してゲートを開けて進んでいきます。開けたら必ず閉めてから進みましょう。15~20分ほど林道を車で登っていくと、

6合目にたどり着きます。このまま林道を進んでいくと、8合目に当たる銀嶺荘まで行くことができます。

注意事項

藻琴山の山開きハイランド小清水側登山口と銀嶺荘側登山口と2週に渡り例年6月上旬に行われます。それ以前はまだ雪が残っていることもあるので、ご注意ください。

また、ご家族でも登山できるなど、多くの方が登られる山ですが、ヒグマが出没することはあります。クマ鈴をつける等ヒグマに出会わないようにする対策を準備してから登るようにしましょう。

多くの方が歩かれるハイランド小清水からのスカイライン登山道以外では、特に初夏、大量のダニに取りつかれます。こまめにダニチェックを行いながら歩くようにしましょう。

11月~4月の間はハイランド小清水の屋外トイレが利用できないので注意しましょう。

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