月もまだ大きくなく、月明りがふんわりと周辺を照らしています。南風も強く、硫黄山から噴き出す火山ガスが周辺を覆いつくしていました。
足元の雪はザクザクで深い場所は膝まで埋まってしまうほど。一歩一歩月明りを頼りにゆっくりと雪原を歩くと、そこにはハイマツの枯木が春を待ちわびているかのように頭を出しています。
覆いつくすガスは風で流されて一瞬夜空が見える時があります。そのほんの数秒を見計らってシャッターを切ります。
月の光に照らされたハイマツの影が寂しそうに足元まで伸びてきて。冬の星々が月明りに負けじと、その輝きを見せてくれていました。
すぐにまたガスに覆われて、5分ほど待ってシャッターを切ってを繰り返していきます。風も強いし、昼間はだいぶ暖かくなってきましたが、まだまだ寒く手足がかじかんできて限界になったところで撤収してきました。
こういう月夜は月夜でいい景色を見ることができます。
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