「北海道は自然が豊かである」というイメージがとても濃いです。北海道に行こうと思う最大の理由も、「涼しい夏」と「自然風景」「美味しい食べ物」が主な理由になるのではないでしょうか。
自分もそう思っていた口なので、大きな口は叩けませんが、よくよく周囲を見回してみると、実は人の手が入り込んでいない森なんて高が知れていて、北海道の大部分は手が加えられたことのある自然ばかりなのです。
畑作風景や牧歌的風景がまさにその象徴で、特に北海道のような大規模農業になると、とても広範囲な森を伐採して人が作り出した、言わば、開発の跡なのです。
森からの目線で例えを挙げましたが、農業が無ければ北海道のここまでの発展は無く、今の自分も居なくなってしまうので、これ以上は言えませんが、それでも、もし、北海道の地が開発が行われずに、今でも原生な森があちこちに残っていたら、と思うと、やはりその姿を見てみたかったと思わずにはいられません。
川湯周辺のアカエゾマツの森は天然林ですが、その姿も不変なようで、強風や吹雪が来れば木々が倒れてしまうし、そのおかげで出てくる芽もあり、日々変化していきます。
自分が生きられる時間なんてとても短く、現在の自然がどう移り変わっていくのかその先を見ることは叶わないのだけれど、それでも出来る範囲の中でコツコツと本当に少しずつ移り変わっていくその様子を撮影し続けることができたらと思っています。
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