【フリートーク】2019年の硫黄山麓のイソツツジの開花予報

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硫黄山麓に広がる低地におけるイソツツジの群落があります。毎年6月20日前後が小さいぼんぼりのような白い花を一面に咲かせてくれます。ただし、その花の咲き具合は毎年違い、一面に花を咲かせてくれる年もあれば、咲きの状態が良くない年、そもそも花が全然咲かない年とあります。何かそこに原因が無いかと考えてみました。

まず、イソツツジの花の開花や状態には以下の3パターンがあります。

1.花芽がたくさんあって、花がきれいにたくさん咲いている

2.花芽はたくさんあり、花は咲いているが、咲いている状態がよくない

3.花芽がほとんど無く、花もほとんど咲いていない

この3つを見てみると、花芽ができる原因と、咲いている状態がよくなる原因を突き止めれば、1.のように、花芽がたくさんあって、花がきれいに咲く年となります。

そもそも花芽はいつ頃できるのか、調べてみると、開花時期から6~9ヵ月前には花芽ができるかできないかが決定するそうです。硫黄山のイソツツジは6月が開花時期なので、9月~12月が花芽ができるかどうかの時期になります。花芽ができない理由も、害虫が取りついたり、必要以上の水分が与えられたり、極端な日照不足など色々とあるそうです。硫黄山麓なら、台風などの影響による度重なる大雨や、霧などにより日照不足などが原因にありそうです。このエリアなら秋真っ盛りに降る早い雪も影響しそうです。(参考:木下庭園管理)。

また、花は咲いているのに、花の咲く状態が良くないと言われる年もあります。地元の間で言われているのは、積雪が少ないと芽が雪から出てしまい傷められて花が咲かないとか、雪解け後、早朝寒い朝が続いて霜がたくさん降りてしまうと、霜で花が傷められて、花の状態がよくなくなるそうです。

ただ、ここ数年を思い返してみると、どんなに積雪が少なくてもイソツツジは雪に覆われていたと思いますし、確かに傷められていた花もありましたが、そもそもの花芽が無くて、花が咲いていない年のほうが多かったと思います。霜がたくさん降りたかどうかは、なかなか記録に残っていないため、とりあえず過去5年分の花の咲き具合と秋に台風か日照不足か早い雪が無かったか、思い返してみました。

2014年 花の咲き具合○ 台風・日照不足・早い雪×

2015年 花の咲き具合○ 早い雪○

2016年 花の咲き具合× 台風・早い雪○

2017年 花の咲き具合× 台風・早い雪○

2018年 花の咲き具合× 台風・日照不足・早い雪×

こうやって振り返ってみると、雨や雪の影響を受けずらいポイントでは花をきれいに花を咲かせていましたが、秋に台風がやってきたり、早い雪が降っていると、翌年の花の咲き具合は悪くなる傾向にあるようです。ここで、2019年の花の咲き具合を予報してみたいと思います。

”2018年の秋は特段天気が荒れることも無く、暖かかったので、花芽がしっかりとできているのではないかと思うので、2019年の花の咲き具合は良好なのではないでしょうか。ただし、春先の霜の降り方によっては、花はたくさん咲くけれど、状態のいい花ではなくなってしまうでしょう。”

あくまで個人的な予報でしかないので、様々な要因で全然予報と違うこともあるかもしれませんが、それでも当たったらうれしいですよね。今から2019年6月が楽しみですね。

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