硫黄山麓で成長するアカエゾマツは平野に一本ぽつんと成長するというよりも、アカエゾマツの純林の中、他の多くのアカエゾマツと一緒にびっしりと敷き詰めたように木々は成長し、横の木と競い合うように伸びていきます。
すると、背の低いころは幹全体から枝を横に出しますが、背が高くなってくると、日陰になってしまう幹の下のほうについている枝を自ら枯らして落としていき、上へ上へと成長していきます。枯れた枝が落ちずに残っていることもありますが、上を見上げると、20m以上樹高のあるてっぺんの方で葉のついた枝がもさもさとしています。
落葉樹でもなく、密集して葉が頭上を覆っているため、一年中薄暗く、どっしりとした森の雰囲気を醸し出しています。山登りをしなくても、散策でそんな雰囲気を楽しめるのが、この森のいいところだと思います。
散策路沿いでヒグマのアリの巣の掘り返しがあった年もあり、ヒグマがまったくいない森ではありません。冬眠前のこの時期は食べ物を探して動き回っているヒグマもいるかもしれません。クマ鈴やクマスプレーなどクマ対策は十分に散策を楽しみたいですね。
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