道東では広葉樹が広がっている場所は少なく、紅葉がきれいだなと思える場所が多くありません。その中でも川湯温泉、川湯エコミュージアムセンターのある川湯園地は広葉樹の森となっており、紅葉がきれいなポイントの一か所です。ハウチワカエデやシナノキ、シラカンバ、ヤマウルシ、ミズナラなど様々な樹種が生えているのも特徴で、造り込まれた庭と違い、様々な色が混じり合いながらも調和の取れたセッションのような景色を楽しむことができます。例年10月中旬から下旬が見ごろとなり、1週間ほどで落葉していきます。
エコミュージアムセンターの2階デッキから見た景色。奥に広がるアカエゾマツの森が暗いので、手前に広がる広葉樹の色づきが目立ちます。
ヤマウルシは様々は濃淡含め色鮮やかなのが特徴です。真っ赤になる葉もあるので、時々その葉を拾ってしまう方を見かけますが、ウルシに弱い方はかぶれてしまう可能性もあるので、不用意にきれいな紅葉には触れないほうがいいです。
色づいた木々の中でも黄色がきれいなのはオオバボダイジュやシナノキでしょうか。
赤色できれいなのはハウチワカエデですね。
木々に巻き付いたツルアジサイの葉も負けじと色づきます。
青空に映える細い黄色の葉はカラマツです。
そして一斉に色づいた木々も次々と葉が落ちていき、足元いっぱいに落ち葉が広がります。
最後は、その落ち葉も朽ちていき、森の栄養となっていきます。
紅葉のピークは毎年ずれるので、この週がいい!と言い切れないのが難しいところなのですが、10月中なら色づき始めから落ち葉まで何かしらの形で秋の森を楽しむことができるのではないでしょうか。
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