摩周外輪山の内壁は、急峻な斜面のため、人の手が加わっていない森が広がっています。原生的な森というよりも、若い木が多く見え、その独特な地形によって木が成長する前に倒れてしまうことがうかがえます。
急な斜面に沿って色づく摩周の外輪山の秋はとても短く儚く見えます。紅葉も見られますが、ダケカンバが多いため、黄葉が主になります。毎年、そのピークの日は変わりますが、標高の低い山も風の影響を受けて、色づいた葉は吹き飛ばされてしまうことがあります。天候によっても、一面が紅葉する前に山の上だけ落葉してしまうことや、荒天が続いて、きれいな紅葉を全く見られないこともあり、見られた時の感動は大きいものです。
10月中旬も過ぎると葉は終わり、冬の足音が聞こえてきます。道路にも霜が降り始めますが、朝晩の運転に注意しながら、ぜひ、冬になる前に摩周湖を訪れてみてはいかがでしょうか。
広報てしかが 2017年10月号より
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