日本一高い富士山の周囲では、山頂から太陽が昇ってくる瞬間をダイヤモンド富士と呼ばれていますが、同じような様子を身近な山でも観賞することができます。それが、摩周岳です。
日の出位置は、冬至に近づくにつれて南へ移動し、夏至に近づくにつれて北へ移動していきます。摩周第1展望台から日の出位置を見続けていると、冬至は正面の摩周岳から遠く離れた右側から、夏至は摩周岳のすぐ左側から昇ってきます。ならば、夏至前後のどこかで2回、摩周岳から昇る日の出を確認できるチャンスがあることになります。
それが、6月の夏至を挟んだ、5月中旬ごろと7月下旬ごろです。日の出位置は毎日少しずつ移動しているため、山頂から昇ってくる太陽を見ることができるのは1週間程度でしょうか。ただし、7月下旬は、霧が第1展望台を覆いつくす日が多くなるため、私自身まだ見たことがありません。
摩周岳から昇る日の出は、時期が異なりますが、第3展望台からも確認することができます。ぜひ、様々な時期や時間に摩周湖を訪れてみてください。いつもとは違った景色を見せてくれるかもしれませんよ。
広報てしかが 2017年5月号より
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