6月下旬ころから夏休みが始まり観光シーズンでも繁忙期になるまでの1か月ほどの短い期間、屈斜路湖畔の道路脇ではエゾシカたちの姿が見られることが多くなります。特に日の入り前後が最も多く、多い時は何グループで何頭いるんだというほど遭遇できることもあります。
昼間の気温が高くなるので水辺に行きたいけど、昼間は繁忙期ではないにしても車の往来が多いからか、夕方になると水辺にワラワラと集まってきます。
この時期はちょうど初夏に生まれたばかりの小鹿を引き連れて歩いていることが多く、親子もしくは子どもが数頭いるグループに出くわすことがほとんどです。そしてオスはオス同士で群れを作っていることもあれば単独で行動している個体もいるし、親子の群れに交じっていることもあります。ただ、メスのグループに交じっているオス以外はすぐに逃げていってしまうので、なかなかじっくり観察させてくれません。
さて、グループの中に小鹿ですが、一緒になって水を飲んでいることもあれば
周りのシカたちに甘えたり、
乳を飲んだりしながら、グループの輪の中で過ごしている姿を見ることができます。
そして人の往来が多くなる真夏になると、小鹿たちも大きくなって行動範囲が広がるのからなのかもしれないですが、7月上旬に比べると遭遇率は低くなっていきます。
彼らを観察するときですが、動物保護地区ではない屈斜路湖畔では、運転中にシカを見つけて急ブレーキで車を停めると、驚いて森の奥へと逃げてしまうことがほとんどです。見つけたら一度やり過ごし、Uターンしてゆっくり戻っていくと、近くで見られる可能性が高くなります。
また、車から出てスマホやカメラで撮影しようとする方もよく見かけますが、窓を開けるだけでも逃げてしまうこともあるので、窓を開けた状態でゆっくりと車で近づいて車内から観察や撮影をするのが最も長い時間彼らの様子を見ることができます。
上の写真たちもこちらを気にはしていますが、逃げていかないのは、そうした対応をしているからです。もちろんそれでもすぐに逃げていってしまうこともありますが、できる限り彼らにプレッシャーを与えずに観察したいですよね。
最後に、真っ暗ではない薄暗い時間帯のため、車のヘッドライトを付けていても道路脇にいるエゾシカたちを見つけづらいタイミングです。運転には十分に気を付けて動物探しや観察をしていきたいですね。
コメント