季節や時間をかけて自然を見続けようと出かけるようになってきたら、やはり晴れた日に出かけたくなります。太陽の光を浴びて気持ちがいいので当然だと思いますが、それを続けていると、普段とは違った様子を知りたくなってくるのがヒトの性なのではないでしょうか。そして、それを満たしてくれるのもまた自然の懐の深さなのではないかと思っています。
例えば、霧が深い時、雨が降っている時、風が強い時、台風が来ている時、台風が去った後、雪が降っている時、吹雪の時、吹雪が去った後など、晴れ以外の条件の時は多くあります。
霧の中で浮かび上がるダケカンバの幹や、雨粒滴る花、強風に煽られる広葉樹の枝葉、台風が去った直後の湖や川の濁りや流れ、吹雪の後の真新しい倒木など、晴れていないからこそ見られる景色ばかりです。
もちろん一度きりしかチャンスがない場所を訪れるのならば、晴れていてほしいと願う気持ちも分かります。しかし、だからこそ目の前に出会うことができた瞬間を楽しめるようになっていれば、様々な条件の時に出かけても自然の中の時間を楽しめるようになってくるのではないでしょうか。
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