摩周ブルーを見せてくれる昼間の摩周の展望台では、どうしても雄大な湖の景色に意識が向いてしまうため、実はとても広い空を見ていることに気づける人は極わずかです。
夜に展望台を訪れると、昼間とは全く違う印象を私たちに与えてくれます。それは、満天の星が頭上にちりばめられているため、私たちの目は摩周上空の広い夜空に釘付けになるからです。また、湖岸には人工の明かりが一切なく、真っ暗闇が目の前に広がるため、無風で湖面の波が一切無い時には、摩周湖に星が映ることもあります。市街地からたった30分だけ移動するだけで見られる夜空の中では、最も条件がいい場所の1か所ではないでしょうか。
弟子屈で見られる夜空は、都市の近くでは見ることのできない財産です。11月にもなると明るい冬の星たちが顔を出し始め、空気も澄み始めるため、吸い込まれてしまいそうな星空が広がる夜もあります。
気温がマイナスになることもあるので、防寒着や温かい飲み物を準備して、月の無い天気が良さそうな日には、摩周湖へ夜空を見に出かけてみるのもいいのではないでしょうか。
広報てしかが 2017年11月号より
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