繁殖期を迎えた秋のオスジカは相手を見つけるのに大忙しとなります。しかし、雪が降り始めた今時期でもなかなか相手を見つけられないオスもいるのか、まだラッティングコールをしている夜もあります。
そんな中、一面雪景色となって食べ物が少なくなってしまう前にエゾシカたちは昼夜を問わず、せっせと食事を続けています。特に日が沈むと、人の往来が少なくなる公園や道路沿いまで出てきて、草を食んでいる様子を時に見ることができます。
11月のある夜、角がまだ小さい若いオスジカを公園の中で見つけました。雨に濡れた毛が街灯の明かりに照らされ、シルエットとなって、闇夜に浮かび上がっていました。
ある程度近づいても動じず、迫りくる冬に備えて必死に草を食んでいる様子に、道東の自然の厳しさを実感させられます。一見穏やかそうで人に危害を与えるようには見えませんが、道路沿いで急に飛び出してくることもありますので、十分に注意して運転するのがいいでしょう。
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