【日記】春は足元に十分、注意しましょう

日記 - Diary -

屈斜路湖は周囲58キロある大きな湖ですが、寒さが厳しい地域のため、その湖面は冬も半ばを過ぎると結氷します。近年では全面結氷しない年もありますが、今年もその大部分が凍りました。個体となった氷は寒暖の差によって収縮・膨張を繰り返すことで、氷が競り上がることがあります。氷丘脈と呼ばれるその現象、近年は見ることができませんでしたが、数年ぶりにその姿を現しました。

2月上旬ごろに発生した氷丘脈は中旬ごろに一度、積雪に埋もれてしまうこともありましたが、3月に入ってからは、朝と昼の寒暖の差が激しかったため、そこからさらに成長した姿が見られました。メディアにも取り上げられると、多くの方が来ては氷の上に乗って観察する姿を目にします。

十数メートルも沖に歩いて行った足跡まであります。 しかし3月は、朝は寒くても、昼間は気温が急上昇し氷はどんどんと緩んでいきます。自分の足元の水深を理解した上で歩いているのならまだしも、それを理解していないだろうと思われる多くの方の足跡が氷の上に残されています。 大自然の中、監視員がいるわけではないですし、立ち入り禁止されているわけでもないので、氷の上に乗るなとは言えませんが、少なくても氷が割れて足が落ちたとしても自分で何とかできる自信がないなら、やはり氷の上に乗るべきではないと思います。

足を落としている方を見ているので、余計にそう思うのです。冬に足を湖水に突っ込むとかなり寒いですよ。 国内では珍しくなりつつある冬の現象なので、充分に足元を注意した上で楽しみたいですよね。

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