【残したい自然探訪】国の天然記念物:オンネトー湯の滝マンガン酸化物生成地

過去掲載

弟子屈から移動していくと、阿寒湖よりさらに向こうオンネトーがありますが、そこで車を停めて歩いていくと、湯の滝があります。ダイナミックに水が流れているような滝ではありませんが、コケ蒸した岩肌や、秋になると周囲の木々が色づく景色を見ることができます。

散策路


オンネトーにある駐車場から30分程、散策路を歩いていきます。車は通行できないようにゲートが閉じられていますが、車が通れるほどの砂利道で、ほとんど平坦なので、とても歩きやすいです。

植物

周囲はアカエゾマツが純林していて、その林床は苔むしています。その間にはゴゼンタチバナやヤマドリゼンマイ、アカエゾマツやトドマツの幼樹など様々な花々が咲くわけではないので、色鮮やかではありませんが、どっしりとした森の雰囲気を味わうことができます。

マンガン酸化物が生成されている滝


滝の目の前は小さな広場にはあずま屋があり、マンガン酸化物などの説明パネルがあります。滝の斜面でマンガン酸化物が生成されているようで、黒い岩肌がとても特徴的です。その岩肌もコケむしています。滝つぼには外来魚が泳いでいたようですが、長年駆除が行われており、そのための配管が滝の目の前に置かれているのが、少し残念ですが、外来魚が根絶してくれるといいですよね。

マップ

最後に

雌阿寒岳の麓に広がる森の中を歩いていきます。歩いていく際は、ヒグマに遭遇しないように十分注意することが必要です。また、外来魚の駆除作業も行われている場所です。マンガン酸化物の生成にも影響が出てしまうおそれもあるので、見学する際には外来種を持ち込んだり、踏み荒らしたりしないようにしましょう。

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