2月の終わりから、今年もまたメープルシロップづくりが始まります。そこで今回は2020年を振り返っておくために、樹液採取量と気温の関係を記しておきたいと思います。
※あくまで記録したデータのグラフからざっくりと読み取った結果となりますので、悪しからず。
※また、気温は最も近い川湯温泉の気象庁の過去データを参照しています。
グラフデータはこちらから
イタヤカエデの樹液が出始めるタイミング
2月中旬から樹液採取ボトルをセットしていつから樹液が出てくるのかを確かめてみました。
気温との比較をすると、最高気温がプラスになった2月中旬から樹液が出始めました。
しかし、その後3月上旬までの、最高気温が0度前後を推移している間は、なかなか量が出てきませんでした。
そして安定して最高気温がプラスになり始めた3月上旬から採取量は一気に多くなりました。
イタヤカエデの樹液採取量は寒暖差に比例している
3月上旬の結果を見ると、寒暖差によって採取量が大きく変わることが分かりました。
具体的に上げると、
- 最低気温がマイナス5~10度
- 最高気温が10度前後
- 寒暖差が激しい
上記の条件が揃った日は採取量が増えました。
逆に、
- 最低気温が0度前後
- 最高気温が10度以下
- 寒暖差が少ない
という条件の日には採取量が減りました。
ここから、気温の寒暖差と樹液の採取量は比例していることが分かりました。
最低気温が高くなると樹液は出なくなる
3月も終わり、最低気温がプラスになると、一気に樹液が出なくなりました。
その後も最低気温がマイナス5度まで下がり、最高気温がプラス10度になる日は、多少樹液が出ますが、どんどん気温が上がっていくと、樹液は出なくなっていきました。
最低気温がプラスになるとシラカンバの樹液が出てくる
メープルシロップの樹液が出てこなくなると選手交代するかのように出てくるのがシラカンバの樹液です。
残念ながら樹液採取のデータは残っていませんが、3月20日に最低気温がプラスに転じた翌日あたりから樹液が出ているのは確認しています。
その後また最低気温がマイナスに下がり採取量が減りましたが、3月末に最低気温がプラスになった日の前後から一気に樹液が出始めました。
シラカンバの樹液採取量は気温の高さに比例している
メープルの樹液採取量は寒暖差に比例していましたが、
シラカンバの樹液採取量は寒暖差よりも最高気温に比例しているように見えます。
そして、最低気温も最高気温も上がり、寒暖差と最高気温が同じ温度を推移し始めた4月下旬に樹液は出なくなりました。
まとめ
天気相手のため、今回の結果が分かったからと言って採取量を調整できるわけでもなんでもありませんが、いつ頃から始まりいつ頃終わるのかの目途を今年は立てることができます。
そしてまた、今年も同じように記録を取って、2020年と同じような結果になるのか比較してみたいと思います。
コメント