冬も終わりに近づくと、気温も上がり、過ごしやすい気候になってきます。そんな日の夜、空を見上げてみると、明るい星々が多く瞬いているのを観察することができます。
晩冬は冬の星座が西の空に傾き、東の空に春の星座が広がります。21個ある一等星のうち7つが冬の空にあり、2つが春の空にあります。全部で9つもの一等星を見ることができ、とても見ごたえがあります。
冬の星座で有名なのはベテルギウスを含むオリオン座。一等星の中で一番明るい星シリウスを含むおおいぬ座。その隣にはプロキオンを含むこいぬ座が控えています。ベテルギウス、シリウス、プロキオンの3つを結ぶと「冬の大三角」になります。
3星座をさらに大きく見ていくと、頭上にはふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバランの3つの一等星に、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のリゲルの6つの星を線で結ぶと6角形となり「冬のダイヤモンド」を見ることができます。
春の星座は柄杓の形をした北斗七星から線を伸ばしていくと、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカを見つけることができます。これが「春の大曲線」で、2017年の春はスピカの左上に見られる明るい光は木星です。
ぜひ、晩冬の暖かい天気のいい月の無い夜には、星を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。
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