道東も3月に入ると、晴れた日はとても暖かい。
小春日和にあまり人がいない屈斜路湖畔へ出かけ、一人静かに湖を眺めながら、持ってきたお弁当を開いて食べる。太陽の光は暖かいが、微風が吹くと手袋を脱いだ手がかじかむ。静かな時間が湖畔を包み込み、その空間が気持ちいい。
お昼も終わり、少し周辺を散策してみようかと立ち上がると、すぐ目の前でエゾシカがこちらをじっと見ながら立ち尽くしていた。雪が少ない場所で地面が見えているので、向こうもきっとご飯を食べながら湖畔を歩いていたのだろう。こちらもびっくりしたが、向こうもびっくりしたのか、しばし、じっと見つめ合った後、エゾシカは自分とは違う方向へ逃げて行ってしまった。
湖面は凍り、遠くには氷の盛り上がった姿や、足元の寄せ氷、日陰でかろうじて残っているフロストフラワーなど、湖畔で見られる現象が多く見られる。オオハクチョウは羽を伸ばして大空を舞う。エゾシカやキタキツネ、エゾタヌキなど動物たちも生活している。
屈斜路湖はとても近い場所で自然を感じることができる場所なので、さらに様々な角度から湖を見てみる必要がありそうだ。
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