弟子屈町の名木 エゾヤマザクラ
弟子屈町では名木として、巨木やその土地所縁の木、美しい容姿など様々な理由から、エゾマツやエゾヤマザクラなどの14本が選定されています。藻琴山の麓にあるエゾヤマザクラもその1本です。
しかし、2016年夏の台風で倒れてしまい、起こし上げられてはいたのですが、2017年の春は残念ながら花を咲かせてくれることはありませんでした。きっと、これから少しずつ土に還っていくのでしょう。
その前に、もう一度だけ花が咲くことがあるとしたら。と、この時を待っていました。木全体に着いた霧氷が、まるで白い花を咲かせているかのようなエゾヤマザクラを見せてくれました。
霧が晴れて太陽の光が氷の花を散らし始めると、後何回、咲かせてくれるか分からないサクラの美しい姿を見守るかのように、月が上空に浮かんでいました。
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