【私の心に残る風景】初雪と紅葉と

過去掲載

山の上では初冠雪と共に紅葉が見られることはありますが、平地で初めて紅葉と雪が入り混じる瞬間を見たのは2015年のことです。それは日の出でも見に行こうと早起きをして峠へ日の出を見に行った後のことです。

真っ暗な中、車を走らせ始めると道路が少し凍っています。朝露が凍ったのかなと思っていると、少しずつ空が白み始め辺りの景色が見え始めると、どうやら初雪が薄っすらと全体に降ったようです。

紅葉がちょうどきれいなタイミングの出来事だったので、紅葉と初雪が入り混じる景色が広がっているかもしれないと思いながら、とりあえず峠から日の出を見ます。その後、和琴半島へ向かってみると・・・

きれいに色づいた紅葉が初雪の白い景色に浮かび上がっている姿を見ることができます。すでに雪は降っておらず、日の出とともに気温が徐々に上昇していたので、足元の雪はどんどんと融けて行っていました。もう時間との闘いです。

和琴半島の散策路を歩き回りながら写真を撮影していきます。

木々は喜んでいるのか、雪だから悲鳴を上げているのかもしれませんが、森全体がまるで別世界に入り込んだかのように輝いていました。

森だけではなく、屈斜路湖面を一緒に見ると、曇っていたにも関わらず湖の青色が際立って見えます。

初めて見た秋と冬、2つの季節が入り混じる景色に圧倒されて、その虜になりました。しかし、紅葉と初雪の景色は毎年見られるわけではありません。

翌年2016年は2年連続で紅葉時期に初雪が降ってくれましたが、その後も気にしてはいたものの、3年間は見ることができず、2020年の秋が始まりました。今年見られなければ4年連続で見られないことになります。

この時期の雪は一瞬で解けていってしまうため、雪が降っている昼間の最中か、夜に止んでいたら朝方しかチャンスがありません。

雪が降りそうな予報なら、その数少ないチャンスを逃さないように見て回れたらいいなと思うのでした。

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