【4月の見どころ】飛び回る鳥たちとバードウォッチング

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ぽかぽかした陽気の中、外で作業をしていると聞こえてくるのが、鳥たちのさえずりや木をつつく音、羽を羽ばたかせて飛び回る音です。なかなか間近で見られることは少ないですが、それでもこちらがじっとしていると、時には近くの枝に止まってくれることもあります。春は夏鳥と冬鳥、両方を見ることができ、また新緑には早い時期のため葉が無く、特徴的な春のさえずりを聞きながらバードウォッチングをするにはとても気持ちのいい季節です。そんな4月に見られた鳥たちを少しだけご紹介します。

シマエナガ

最近流行り?のシマエナガです。ジ・ジ・ジと鳴いているのが聞こえ、頭上を見上げるとシマエナガが周囲を飛び回っています。大抵数羽の群れで移動していることが多いと思いますが、なんと言っても小さくてすばしこいため、写真のように目がクリクリしている愛らしい様子を肉眼で見ることは困難です。

ハシブトガラ

ベレー帽をかぶっているのがハシブトガラです。こちらも負けじと目がクリクリしているのですが、ベレー帽を深くかぶりすぎてしまっているためか、よく見られるからか、あまり取り上げられていないのが不憫で仕方ありません。

ゴジュウカラ

カラの中で唯一幹にしがみついている時に頭を下に向けても移動できるのがゴジュウカラです。全体的に色がグレイブルーと他とは異なるので、遠くから見て一番見分けやすいカラ類ではないでしょうか。

ヒガラ

ベレー帽に▲のネクタイをつけているのがヒガラです。春はよく2羽で追いかけ合うように飛び回っているのが印象的です。ヒガラ、シジュウカラとパッと見で見分けるのが難しいのですが、ネクタイの形が違うので、飛んで来たらまず胸元を見るようにしています。ヒガラとコガラといますが、似すぎていて私は見分けられないですね。

シジュウカラ

この写真だと分かりずらいですが、ベレー帽に縦長のネクタイをしているのがシジュウカラです。春はせっせと巣作りに励んでいるのが印象的で、幹に着いたコケをむしってはどこかへ運んでいきます。ヒガラとは体格だけではなく、鳴き方も似ているため、聞きなしするのも難しいのがこの両者です。

キバシリ

ちょこまかと動き回っているので見つけられないわけではないですが、幹にカモフラージュした背中の色で見つけるのが難しいのがキバシリです。横から見るとお腹から首にかけては白いため、見つけやすくなります。嘴も特徴的な形をしているのが分かり、樹皮の隙間に突き刺しては食べ物を探しているのが印象的な鳥です。

ミソサザイ

朝早くからさえずりを上げるのがミソサザイです。一鳴きが長く甲高いので、家の近くで鳴かれると、起きずにはいられません。この小さな体からよくこんな声を出せるのが不思議で仕方ありません。たまたま近くで営巣していたのか、シカの毛だと思うのですが、毛を丸めて運んでいる姿を見かけたことがあるのが印象的でした。

ハクセキレイ

雪が融けて地面が見えてくるとやってくるのがハクセキレイです。早春花などと共に、春を知らせてくれる鳥だと思っています。ただ、森の中よりも開けた草地や広場にいることが多く、逆に家の近くを散歩中にはあまり見かけない鳥でもあります。

ヒヨドリ

ヒーヨ、ヒーヨと鳴いているのがヒヨドリです。この時は、咥えていた実に付いていた枝を器用に足と嘴で取って食べようとした瞬間に、一度口元から落としかけたのを地面に落ちる前にキャッチして、喉の奥に入れる直前の様子です。

カワラヒワ

普段なかなか見つけることがない鳥の一種です。この時もたまたま目の前に止まってくれたのですが、一瞬でいなくなってしまいました。

シメ

屈斜路湖畔では時々現れるのがシメです。温泉が湧いている暖かい場所では、春というか冬の終わりごろから見られる時もあります。見かける時は、つがいなのか、2羽で移動していることが多い気がします。

アカハラ

時々鳴き声は聞こえるのですが、樹上で鳴いていることがほとんどで、さえずっている時に見つけるのはなかなか困難です。採餌している時は地上で昆虫などをついばんでおり、この写真はその時に撮ったものです。

カケス

他の鳥の鳴き声をまねしている時もありますが、完璧にまねられているわけではないので、あまり聞かない鳴き声だなと思ったら、声の主はカケスであることが多いです。

その他

他にもアカゲラやコゲラなどのキツツキや、やってきてすぐ営巣材を集めるアオサギ、北への旅の途中のヒシクイやオオハクチョウ、オジロワシなど、多くの鳥たちを観察することができます。

私は生粋の野鳥愛好家ではありませんが、身の回りにやってきた鳥たちを観察するのは楽しいものです。4月に散策に出かける際には、双眼鏡片手に、鳥たちの声に聴き耳を立ててみると、また違った発見があるかもしれませんよ。

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