昨年は樹液の採取量とメープルシロップの完成品の量を調べることができなかったため、知りたかったことを正確に知ることができませんでした。それは、「いったい樹液を何分の1まで煮詰めなければいけないのか」ということです。カナダのサトウカエデでは樹液の約40分の1まで煮詰めるとメープルシロップが出来上がるとよく記されています。では「春の雫」ではどうなのか。
今年は採取できた樹液の量を毎日測り、出来上がったシロップの量も記録しているので、その結果を記しておきたいと思います。
前提として春の雫では樹液が採取できるカエデの本数の少なさや味の調整からイタヤカエデとハウチワカエデの樹液の量は同時に測っています。
カナダのサトウカエデとは樹液に含まれる糖分の差が大きくあることが分かりました。また、木の太さや太陽の辺り具合などだと思われますが、木によって採取量は大きく違います。ただ、約1か月半の間の総量を平均すると1本あたり30リットル採取できることになり、50ミリリットルを完成品だとすると1本の木からは1シーズン10本の瓶しか完成しないことになります。
ここまで分かってくると、生産量を増やすにはどうしたらいいのかを計算できるようになっていきます。しかし、なんと言ってもこれ以上にしていくには十分に育っているカエデの木がある土地を近隣で入手しなければなりませんが、採算に合わないのは明白です。増産はいつかご縁があればですね。
とにかくデータを少しずつ揃えていくためにも、今ある木たちと共にまた来年もシロップを作っていきたいと思います。まずは来年は訳アリ品を出さないようにしなければいけないですからね。
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