初冬の摩周湖に映る曇り空
12月は例年、月末に向かって雪がやっと根雪になっていくため、雪の下からササの緑がまだ見られます。ウキウキするような真冬の雪原が一面に広がるにはもう少し時間がかかります。
十分な積雪があれば、外輪山沿いをスノーシューで歩くことができるのですが、12月中に雪の準備ができる年もあるし、1月まで待たなければいけない年もあります。その年の積雪によってそのタイミングは様々です。
ただ、12月の下旬には一年で最も日が短い冬至も訪れるため、太陽は南よりに傾き、摩周湖はどっしりとした青色を見せてくれます。夏に下がる透明度がまた高くなる時期でもあり、湖中で水が循環しているのも理由の一つなのかもしれません。
その中でも上空に曇り空が広がると、湖は空の色を映しだし、青色に灰色が入り混じると、独特の色を醸し出してくれます。長い冬の始まりの色でもあり、厳しい寒さは来年の春まで続きます。
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